HOME>ニュース>地震ネパール>ネパール大地震:6月15日~30日までの協力団体からの更新情報です。

ニュース

ネパール大地震:6月15日~30日までの協力団体からの更新情報です。

2015.07.02

シェア ツイート

◆UMN
(1)震災から2ヶ月の現状
●人々は竹や藤、木材および倒壊した建物から集めたブリキ板を使って簡易シェルターを作成しています。余震は減っていますが、モンスーンの雨によって地滑りを起こす危険性が高まっています。
●モンスーンによって毎年これからの季節には水系伝染病の患者が増加します。今年は人々が狭い避難場所に集まって暮らしていること、多くのトイレが壊れ、人々が屋外で排泄を行っていることによって、特に水系伝染病のリスクが高まっています。
(2)UMNの支援内容
●6月18日、4機のヘリコプターがLapa地域に米と支援物資を届け、UMNがダディン郡の7つの村で行っていた支援物資の配布が完了しました。
●今年は多くの農民たちは田植えができなかったため、野菜の生産に頼らざるを得ない状態になっています。UMNは約2,000包の野菜の種子と農工具各2,000挺を配布する予定です。
(3)今後の支援計画
●UMNは今後ダディン郡の5つの村(Lapa、Jharlang、Ree、Mahadevsthan、Pida)で、インフラ(シェルター、水路など)、保健・衛生(心理社会的支援、栄養支援など)、経済(農業、小規模ビジネスなど)、災害リスク軽減支援の分野で支援を行っていく予定です。

◆ラリトプール看護学校
●ラリトプール看護学校に人的被害はありませんでした。軽傷を負った学生や教職員もいましたが、全ての学生、教職員が無事でした。地震の発生が土曜日で、学生寮にほとんど学生が残っていなかったことが幸いしました。
●地震により学校の建物が大きな被害を受けたため、学校は約1か月半閉鎖を余儀なくされました。境界壁、古い建物および検査室は完全に倒壊し、宿舎、教室、検査・実習室などには大きなひびがいくつもはいっています。
●建築の専門家による被害調査の結果、教室や宿舎のある建物は非常に危険な状態にあり、立ち入りを規制することになりました。図書室やその他の建物も安全に使用するためには、修復や耐震補強を行う必要があることがわかりました。
●専門家の助言を受け、危険な状態にある建物の使用を取りやめています。教室や宿舎の部屋数が不足したため、仮設の小屋を建設し、教室や宿舎として使用しています。今後、教室、宿舎、検査・実習室、事務所などを再建する必要があります。

*ネパール大地震被災者支援活動と災害救援復興指定寄付についてはこちらをご覧ください。

*協力団体の概要については、こちらをご覧ください。(PDFで開きます)

*5月12日~18日までの協力団体からの更新情報についてはこちらをご覧ください。

*5月19日~31日までの協力団体からの更新情報についてはこちらをご覧ください。

*6月1日~14日までの協力団体からの更新情報についてはこちらをご覧ください。

Laritpur

被害を受けた校舎の様子(写真提供:ラリトプール看護学校)