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活動内容

カンボジア SALTプロジェクト 活動進捗報告No.3 第2年次の活動報告(2017年2月)

2016年10月からプロジェクトの活動が3年目に入りました。2年目(2015年10月~2016年9月)の成果と3年目の活動計画、進捗状況を現地で確認してきたので報告します。

2年目はバッタンバン司教区ヘルスセンターのスタッフが小・中学校各8校ずつ、計16校を毎月訪問し、小学校では健康教育、中学校では思春期教育の授業を行いました。また生徒の家庭を訪問し、授業の内容を生徒がどう受け止め、日々の生活で実践しているか確認するなど、スタッフは導入した保健教育の効果にも気を留めながら活動しています。3年目は対象を小学校11校、中学校9校に拡大して活動を続けています。

今回の現地調査では小学校5校を訪問し、歯科教育の授業を参観しました。より貧しい地域にあるドンボックボン小学校では、出席した6年生18名のうち6名が字を読めませんでした。スタッフは読めない子を読める子の隣に席替えし、イラストパネルを使い、歯磨き順序を歌にするなどの工夫をしながら教えています。初めて歯を磨く子どもたちも多くいました。またドンボスコ修道会が運営するオンドンチェン小学校は、貧困世帯の子や就学が遅れた年齢が上の子を積極的に受け入れ、難しい状況にある子どもたちを先生方が積極的に支えています。参観した授業では12歳から15歳くらいまでの生徒がスライドに映し出される画面を食い入るように見つめていました。

カンボジアでは経済開発が急速に進むなか、貧富の差が大きくなっている現実もあります。プロジェクトではこうした格差や貧困世帯がかかえるニーズなどにも目を配りながら、活動を継続していきます。

授業を進めるスタッフのインさん(右)とリナさん(左)
授業を進めるスタッフのインさん(右)とリナさん(左)
歯磨き後のチェック(オンドンチェン小学校)
歯磨き後のチェック(オンドンチェン小学校)

その他のプロジェクト進捗報告