岩本直美ワーカーによるオンライン国際保健医療勉強会を開催しました

2023年7月28日(金)、岩本直美（いわもとなおみ）ワーカーによる国際保健医療勉強会「バングラデシュで障がいのある子どもたちに寄り添う」をオンラインにて開催しました。

岩本直美ワーカーは、2022年から現在の派遣先であるディナジプール県のJOYJOYプロジェクトで活動しています。

バングラデシュにおける障がい者支援の現状は、法的整備は進んできているものの、現場へのプラスの変化は限定的で、貧富の差によって受けられる支援にも差があります。障がいのある子どもが生まれるのは母親の罪の結果とされ、子どもと母親が捨てられることも未だ起きています。

JOYJOYプロジェクトでは、活動地域周辺に暮らす知的障がいのある子どもたちとその家族の支援をおこなっています。JOYJOYプロジェクトで運営するデイケアセンター以外に通所・通学する選択肢がない子どもたち、そしてプロジェクトが提供するサービスについて子どもたちの家族と共に考えることができる関係性が持てることを条件に、現在35名の子どもたちが登録されています。週4日のデイケアサービス、週2日の家庭訪問をおこなうほか、母親の会、父親の会を開催し、JOYJOYプロジェクトに繋がることで子どもたちと家族、特に母親たちが幸せであることを大切にしています。

宗教や文化の違いについては「まずありのままに受け入れること」が大事、運営上での苦労については「あまりなく、あるとすれば自分自身の怠け心との戦い」と話していました。

次回の国際保健医療勉強会では、雨宮春子元ワーカーからタンザニアの活動について話を聞きます。「タンザニアでの一つひとつの尊いいのちとの出会い」にぜひ、ご参加ください。