HOME>ニュース>雨宮春子ワーカーによるオンライン国際保健医療勉強会を開催しました

ニュース

雨宮春子ワーカーによるオンライン国際保健医療勉強会を開催しました

2023.11.07

シェア ツイート

2023年10月16日(月)、雨宮春子(あめみやはるこ)ワーカーによる国際保健医療勉強会「タンザニアでの一つひとつの尊いいのちとの出会い」をオンラインにて開催しました。

雨宮春子ワーカーは、JOCSの活動について子どものころから見聞きするなかで、将来海外で医療に従事することを志します。2019年から今年4月まで、タンザニア・タボラ州にて母子保健活動「ママ・ナ・ムトトプロジェクト」に助産師として加わり、その後も短期ワーカーとして現地に足を運んでいます。

タボラ州には、母と子どものいのちを守るために必要な医師や看護師・助産師の数が不足しています。また、病院で子どもを産まない(産めない)、妊婦健診率が低い、貧血(=栄養不良)が多い、医師や看護師・助産師の技術が十分ではないという現状があります。

新型コロナウイルス感染症の拡大のために一時帰国していた時には、現地で収集したデータの分析をおこない、現地に戻った際にセミナーを開催して、データから明らかになった課題を医療従事者と共有しました。産褥健診や新生児健診の改善、分娩期ケアの改善にも取り組んだ結果、現地の医療従事者は正しい技術や知識を身につければこれまで以上に助けられるいのちがあることに気づいていきます。

現地では、研修の最後にいつも参加者全員で合言葉「新生児の死亡と妊産褥婦の死亡は許容できない。みんなで団結して、根絶しよう!」を唱和します。
「一つひとつが尊いいのち」であり、そのいのちを全員で守っていこうとする一致したスタッフの思いは、研修の映像 を通して勉強会参加者にも強く伝わってきました。

 

 

次回の国際保健医療勉強会では、弊会理事の柳澤理子(元ワーカー、保健師)から、草の根の人々と共に生きる国際保健のあり方について学びます。
「草の根の人々と共に生きる国際保健」にぜひ、ご参加ください。