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柳澤理子元ワーカーによるオンライン国際保健医療勉強会を開催しました

2024.01.09

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2023年11月24日(金)、柳澤理子元ワーカーによる国際保健医療勉強会「草の根の人々と共に生きる国際保健」をオンラインにて開催しました。

柳澤理子元ワーカーは、高校時代に岩村昇元ワーカーの著書『山の上にある病院』を読んだことをきっかけに国際協力を志します。国内にて看護師、保健師として勤務後、1989年から約6年間、JOCSワーカーとしてカンボジアで活動しました。

当時のカンボジアは、内戦により保健医療システムが物的にも人的にも大きな損失を受けており、また国際社会においても孤立している状態にありました。そういった環境下で、柳澤元ワーカーは、長期間の服薬が必要な結核治療の支援や、村々を回っての妊婦健診などの母子保健活動をおこないました。また伝統的産婆を指導し、安全な出産ができるようにしました。帰国後は、大学教員の道を歩み、再び訪れたカンボジアで妊産婦の受療行動に影響する要因を解明する研究をおこなうなど、現地とのつながりを継続しています。

国際協力従事者の役割とは、草の根の人々、またその人々と共にある第一線の医療従事者と意思決定者の間に立ち「語るべき物語」をつなぎ届けることであり、それは外部者だからできることだと話されました。「国際協力は平和を創り出すためにある」という言葉に、参加者からは「草の根活動に対する思いに共感しました」という感想が寄せられました。

JOCSでは来年度も国際保健医療勉強会を計画していきます。次回の開催はホームページにて案内いたします。ぜひご期待ください。