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カンボジアでの保健活動

2006.12.24

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カンボジアでの保健活動を地域の人々に引き継ぎました。

JOCSは2001年1月から、カンボジア・タケオ州プレイカバス郡で、女性たちがより安全に出産をし、お母さんと子どもたちが共に健康な生活を送れるようになることを目指して活動してきました。

カンボジア農村では多くの妊婦さんがTBA(伝統的助産婦さん)を自宅に呼び、家族に見守られながら伝統的助産婦さんの介助で出産します。家族の新たな一員の命が自宅で家族に囲まれて生まれるということは、大変すばらしいことです。しかし、これには危険も伴います。特に適切な出産介助の欠如によって、お母さんや赤ちゃんが命を落としてしまうということ。これはカンボジア農村が抱える大きな健康問題のひとつです。JOCSはこの問題を改善するために、村の伝統的助産婦さんたちへ安全な出産介助の教育を実施してきました。その結果、伝統的助産婦さんたちは知識と技術を身につけ、村の妊婦さんたちへ安全な出産介助を提供できるようになってきました。女性たちからは、妊娠中に健康教育を受けられるようになったことを喜ぶ声が聞かれます。

JOCSは予定どおり、12月末にこの活動を終了します。今月初めには、活動を地域の保健スタッフに引き継ぐ式を行いました。今後は、村の人々が皆で協力して、自分たちでお母さんと赤ちゃんの安全を守って行くことができるように、出産介助の勉強会や妊婦健診を続けていきます。そのため、JOCSは今後も、カンボジアの保健スタッフの人材育成を奨学金で支援していく予定です。