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09年度総主事通信⑥

2009.10.02

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今月のコメント

●「さあ、手をつないで」(第59回NCC教育部キリスト教教育週間)10/18-25 協力:青木ワーカー/JOCS

 昨年のネパール特集「笑顔は、どこから」(協力:楢戸ワーカー)に続き、今年はパキスタン特集です。

 「・・・早産で生まれた赤ちゃんが、まだ口から栄養がとれる状態ではないのに家族が連れて帰ってしまったりと、日本で経験したことのないことも経験しました。・・・人工呼吸器が足りず、人の手で人工呼吸をしたことがあります。10数時間も交替でやり続け、とうとうその子が 助かったんです。みんなで、よかったねぇ、と喜びました。」(NCC教育部 ネットワークニュース No.28)

 「・・・どのような状況の中でも、小さな命を守るという大切な仕事を淡々と続ける青木ワーカーの姿勢の中に、わたしたちは光を見出します。平和を祈るとは、全ての困難が一度に奇跡のように片付く状況を求めることではないのかもしれません。今、自分がおかれている困難の中で、キリスト者として平和を作り出し、希望を見出し、互いに愛し合うことができますようにと祈ること。心強いことに、そこには必ず共に歩んでくださる神様の姿があるのです。」(同上)

 全国各地の教会学校の子ども達が、世界の子ども達のことを知り、祈り合わせる機会となりますように。

●「がん哲学」に学ぶ―クラーク精神の継承:新渡戸稲造・南原繁 樋野興夫氏(順天堂大学医学部教授)

 第1回新渡戸・南原賞(同基金代表 鴨下重彦氏:元JOCS監事)受賞者である樋野氏(病理・腫瘍学)は、「がん哲学」の提唱者です。そのユニークな研究・実践とそれを裏付ける思想の源泉は、新渡戸稲造・南原繁です。

 「我々は約60兆の細胞からなり、1つの細胞に約2mの遺伝子(DNA)が畳み込まれているのです。ヒトひとりのDNAの総延長は60兆X2mですから、DNA総延長は約1200億Km。太陽系の直径は100億Kmですから、我々の体は宇宙を内包していると言えます。
 我々の60兆の細胞で1個の細胞を地球の大きさに例えると、染色体は国の大きさになります。遺伝子はまちの大きさになり、1個の塩基はひとりの人間の大きさになります。
 1個の塩基で細胞ががん化するように、ひとりの人間で地球はがん化するということです。遺伝子治療で1つの遺伝子を治すことによって細胞を救えるならば、ひとりの人間が地球を救えるわけです。」(秋山財団ブックレットNo.17)

 “人間の命にある壮大な宇宙”に感銘を受け、“ひとりの人間が地球を救える”可能性に勇気づけられます。
 ちなみに、鳩山首相が国連総会の演説で、元外相の重光葵(まもる)氏が1956年の国連加盟時に用いた「架け橋」という言葉を牽かれましたが、そのルーツは国連(現国連の前身)事務次長であった新渡戸稲造が、札幌農学校(二期生)卒業後、東大進学後(1883)に語った「われ、太平洋の架け橋とならん」であろうと思われます。

●「GM蚊で伝染病を撲滅せよ~生命科学の最前線」(Newsweek 2009.8.26より)

 「マラリア原虫に対する免疫を持つ蚊など、遺伝子組み換え(GM)生物を自然界に放し、生物相を人為的に操作することも夢ではない。
・・・世界では今、ネッタイシマカが媒介するデング熱が急速に広がっている。約100カ国で発生し、毎年1億人以上が新たに感染。 致死率は最大20%に上るが、ワクチンも治療法もない。・・・ならば、DNAを操作してはどうか。そんな新しい戦略が動きだしている。
 ・・・戦略の目的は、GM蚊を大量に放って野生のメスと交配させ、将来にネッタイシマカの個体数を減少させること。現在、安全性と効果を確かめるための予備実験をマレーシアで実施中だ。
 ・・・科学者の標的はデング熱にとどまらない。年間最低100万人の犠牲者を出しているマラリアへの対策でも、マラリア原虫を媒介するガンビエハマダラカの遺伝子組み換えが進んでいる。目標はマラリア原虫を破壊する強力な免疫機能を持つ蚊をつくること、もしくは原虫の発達を阻害する遺伝子を組み込んだ蚊をつくることだ。」

 JOCSの現場は生命科学の最前線とは程遠いですが、草の根の人々と共に生きる私達の営みがあります。