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2010年 新年のご挨拶

2010.01.06

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<2010年 新年のご挨拶>

新年明けましておめでとうございます。旧年中は、皆様のご理解ご協力深く感謝申し上げます。

 昨年は、米国では「Yes, We Can!」を合言葉にオバマ大統領が誕生し、日本では「友愛」を訴える鳩山首相・民主党政権が実現しました。共通するキーワードは「Change」。時代を覆う閉塞感を打ち破る変化の兆しです。しかしその変革の「その先」は?まだ不透明なまま、です。でも「不透明のまま」に留まることなく、自らできることをなしていくのも市民の役割。批判や悲嘆、無関心では何も始まらず何も変わりません。ささやかな変革であってもその担い手の一人としての自覚を持ち、「その先へ」の小さな一歩を踏み出す1年にしたいと思います。

 昨年に続き今年もNewsweek特集“2010年の世界を読む”(2009.12.30-2010.1.6新年合併号)では、日本と日本人は登場せず。このまま「忘れ去られた存在」になるのでしょうか?それはそれとして謙虚に受け止め、国籍を超えた一人の「地球市民」として、“Think Globally. Act Locally.”-世界を見つめ、地域(自らの立ち位置)に軸足を置いて生きていきたいと思います。「世界の中の日本、日本の中の世界」という複眼的な視点を持ちつつ。

 私は、昨年10月にウガンダ、12月にネパールを訪れ、平和への思いをさらに強めました。貧困と飢餓、人権を脅かす構造的な暴力、格差の拡大と不平等、対立と非寛容など、あらゆる「非平和」な状態は、枚挙に暇がありません。そのことを憂いつつ、私達は世界の平和を願い、かつ身近な所の非平和を克服していかねばなりません。自分との平和、隣人との平和、家族との平和、学校での平和、職場での平和、地域での平和などなどあらゆるところで平和が求められています。平和の先には「希望」があると信じて、日々を送りたいと思います。

 JOCSは、その活動を通して、草の根の人々が分かち合い・支えあう豊かさを学んできました。分かち合いは「共生」への第一歩。日本も経済不況により、シェアリングが進んでいます。モノを持たない暮らし、所有と独占に固執せず、情報・モノ・時間・生活・空間などをシェアする生き方。「共有」のためには互いのコミュニケーションが大切です。「二番底」景気ばかりが喧伝されますが、本当の豊かさとは何かを見直す貴重な機会です。

 JOCSは、今年創立50周年を迎えます。それは「新しい50年」の戸口に立っていることを意味します。これまでのキリストに聴き従う先駆者・先達の働きと精神という灯火を受け継ぎ、これからも皆様と共に歩んでいきたいと思います。皆様ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。