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2010.06.14
食事を巡る攻防
ここでは「沢山食べる」ことが「健康のもと」で、 「少ししか食べない」ことは「病気のもと」とされています。 患者さんもスタッフも、少なくとも大皿山盛り1杯、ときに洗面器1杯分のご飯に、唐辛子のきいたおかずを混ぜて食べます。 贅沢ではないけれど、クリニックの畑で採れた野菜など、新鮮な野菜たっぷりのおかずです。
Drバイ(Dr Baker)とDrディディ(私)にはたいてい、患者さん達の分とは別に、 辛くない(こちらの人にはおいしくない)おかずを作ってくれています。 そして食べきれないほど(少なくとも3人分)お皿に盛ってくれます。 特別にチャパティーを焼いたり、パエシャ(ご飯に牛乳と砂糖を入れて煮た甘いお粥)を作ってくれる時もあります。
せっかくの心づくしですが(それに「もったいない」世代なので残したくないのですが)そんなに沢山は食べられません。
料理係「がんばってもっと食べてちょうだい。」 私「もう要らない、おなかいっぱい。」 料理係「おかずがおいしくないの?」(詰問調で) 私「おいしいよ…。」 料理係「こんなに少ししか食べないから、皮膚もしわしわじゃないの。」 (と、私の前腕の皮膚をつまむ) 私「(それは年のせい!)あなたは良く働くから沢山食べる必要があるけど、私はちっとも働いていないからこれで十分なの。」 料理係「ディディが食べないと私は悲しい、食べて体重も増えたら嬉しいの。」(と泣き落とそうとする) (私;ここに来てすぐに3~4kg増えた。日本では「太りすぎに注意!」なのに…。)
私の食事量が少なすぎる…と、みんなの心配ごとになり、「栄養障害患者」扱いにされる始末です。 (まだ咳があるので、入院していることになっています。) 今日は、CCH(山内ワーカーが働いている施設)生産の「ピーナツバター」を手渡されました。 私の栄養状態改善のためらしい! (パンに塗って食べるとおいしい、純粋ピーナツバターなのですが…)
食事の度の攻防戦で、食堂に行くのが苦痛になって来ました。
考えた末、「欲しいだけ自分でとる方式にします!」と宣言!(ビュッフェ・スタイルですね。) これで、ストレスも少し軽減するかな?
ある日の朝食、私には十分の量。
バングラデシュ短期ワーカー 乾眞理子
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