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2010.10.12
早いもので、スタディツアーから戻り、1カ月もの時間が過ぎてしまいました。 インドで、ある病院スタッフから 「日本に戻ったら忙しさに忙殺されてしまって、インドが遠くなってしまうのでしょうね」 と言われたそのままの生活になっています。
すっかり遅くなってしまったスタディツアーの報告を、数度にわけて行いたいと思います。
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今回の参加者は11名。 それにJOCSスタッフを加えた13名が行程をともにしました。 8月27日朝、成田空港に集合し、いよいよツアーの出発です。
バンコク経由でチェンナイへ。
チェンナイ空港へ着いたのは、現地時間23:15(日本時間の翌3時)。 ところが! 長い長い空の旅のあと、私たちを待ちかまえていたのは、大渋滞! ホテルに着いたのは、夜中の1時を回ったころ。 ツアー一日目は、ようやく終わりました。
翌日8月28日、全員元気に出発です。 昨晩到着したチェンナイ空港に戻り、今度は国内線でマドライへ向かいます。
マドライでは、かの有名なミナクシ寺院を見学する予定でしたが、 折からの大雨!
大雨のなかのミナクシ寺院
結局バスの車窓から見ただけで、一路、CFHを目指しました。
マドライからバスで3時間。 日が暮れかかった18時過ぎ、ようやくCFHに到着しました。
ここで、CFHをご紹介しましょう。 CFH、Christian Fellowship Hospital (クリスチャン・フェローシップ病院)とは、タミルナードゥ州オダンチャトラムにある病院です。
1955年に、故A. K. Tharian 医師を始めとするキリスト者たちにより創立されました。 質素な小屋での診療から始まり、当初は農村部の貧しい人々のための基本的な医療活動、ハンセン病の治療、識字教育を行っていました。
創立以来、外国からの開発援助を受けることなく活動を続けており、 現在は地域の医療を支える総合病院として機能しています。
ベッド数299床。 スタッフは、医師97名、看護師142名、検査技師20名、X線技師8名、薬局15名等。 一日当たりの患者数は、外来1,500人、入院患者254人。 2009年の年間出産総数は2,181件。
現在は、CFHでの医療活動以外にも、地域クリニック(村の診療所)、学校保健プログラム、ボーイズホーム、看護学校、ホームナーシングの学校を運営するなど、地域の人々のニーズに幅広く応える活動を展開しています。
JOCSでは、CFHから学ぶことが大きいと、ここを訪ねるスタディツアーを2003年に初めて実施。今回6回目のツアーとなりました。
なんといってもすごいのは、外国からの援助を受けていない点かもしれません。 可能な範囲でベストな治療を行っていくという、ゆるぎない姿勢を感じました。
また、金持ちはひたすら金持ちで、貧乏な人はそのまま貧乏で、という 構造が見え隠れするインドにおいて、 病院スタッフ間の給与の差はできるだけ小さくされ、また院長職は数年おきに会議で選ばれ、というCFHの姿勢は、驚きでした。
詳しくは、また追ってご報告したいと思います。
CFHでの第一夜の夕食。
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