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宮城県北被災地視察報告

2011.03.27

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宮城県北被災地視察報告

27日、仙台JOCS関係のジェフリーさん、渡辺さんと田尻教会、登米教会日曜礼拝出席を兼ね県北の災害救援医療事情を視察に出かける。

田尻教会。
教会堂、牧師館とも昨年新築され、被害は軽微。教会員宅も同様。ここは内陸部、地震の被害だけで津波の影響なし。電気も復旧し、残るは都市ガス。ここでもガソリンがない。他の生活物質は、ほぼ問題なし。

登米教会
 石巻に近いが、ここも地震の影響だけで津波の影響なし。教会堂、幼稚園舎被害軽微。地震後数日、ライフラインが復旧する間、幼稚園の一部の建物をこの地域の避難所として提供。教会員の三浦さん、南三陸の小学校教師、学校が高台にあり、津波の難を逃れる。当日から、学校が児童たち、避難民の避難所となり、連日学校に泊まり込み、疲労のため体調を崩し、昨日は礼拝欠席。
 近くの中学校が南三陸で被災された方の避難所の一つになっているとのことで訪問。
体育館に200人近く。常駐の医師はいなかったが、心理相談員がおり、避難民のケアに当たっていた。避難所は日により、各科の医師の巡回診療ありとのこと。避難所には物資が潤沢にあり、夜具も十分あるように見える。
 車で数分の登米市立診療所を訪問し、医師にこの地域の医療事情を伺う。院長と、市職員の事務員に話を聞く。南三陸海岸、アリーナの避難所には各県から支援の医師団が入っている。ここの診療も夜8時まで。一日約40-50人の外来者。避難所になっている中学校からも患者は来るが重症者はあまりなく、印象としては医療的には落ち着いてきたと感じるとのこと。

石巻教会
 石巻も仙台、宮古、釜石と同様。地震の被害より、津波の被害が顕著。津波が到達しなかった地域は、ほぼ平常どうりの生活。津波日が血に入ると光景は一変し、道路、またその周辺は車が散乱し、家は倒壊し、道路の両側は瓦礫の山。災害支援の車が道路に列をなす。
 石巻教会、付属幼稚園も被災。ただ水は床下までで。地震による被害も園者の建物に一部亀裂が入る程度。ここは周りより少し高くなっており、周りの住宅1階部分は床上浸水で、生活用品がかなり水につかり、使えなくなり、道路わきにごみとして山積みされている。牧師夫妻に話を聞く。現在は水の問題だけ。トイレも使えず、その点不自由している。
医療の必要はあまり感じないが、ごみのかたずけ、搬出など人の手はいくらでも必要。生活支援のボランティアは大歓迎。ここには今週火曜日から水が復旧するまでは、エマオから派遣されたボランティアが涌谷教会に寝どまりし支援に入る。水道が復旧すれば余地円、教会堂に寝どまりし、教会員、近隣の方々の生活支援に当たる。

視察後の印象。
 避難所の救援医療の必要は、ほぼ満たされている。これからは避難所を出た方の健康管理、避難所に入らず、被災地に残り生活している人たちの医療を含めた生活支援が長期的に必要。