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日本基督教団東北教区センター(エマオ)での活動報告①

2011.08.08

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日本基督教団東北教区センター(エマオ)での活動報告① 2011.6.12 新井 ななえ  東北教区被災者支援センターは、日本キリスト教団東北教区が東日本大震災による被災者支援のために設置した団体です。震災直後から支援物資や若林区や石巻へのボランティア派遣の拠点となり、全国から様々な方達が集まって協力しています。(3月15日~6月6日現在で、ボランティア登録者数は591名、センター来訪者数:1105名)被災者支援センター公式ブログ http://ameblo.jp/jishin-support-uccj/ 被災者支援センターの様子  支援センターでの主な活動内容は、初動として教会関係の安否確認、支援物資への対応、運搬、仕分け作業を行い、現在は仙台市若林区、石巻市での津波被災地域での復旧作業、ボランティアワーカー(以下、ワーカー)の派遣業務、受入れに関わる受付業務、宿泊所との調整、ワーカーの生活を支えるための食事や生活環境の整備、など中間の支援を継続して行っています。  被災地では、効率性よりも被災者の方々との信頼関係を大切にした活動を目指しています。仙台市若林区の被災地で働くワーカーたちは移動手段として、片道約50分(約14km)かかる仙台市の中心地から海岸近くの被災地を自転車で往復しています。住居や大切な家族、仕事などを失った方々に心から寄り添い、支援する側とされる側、また支援センターの一員という立場だけでなく、個人同士の出会いに感謝し、これからの生活への思いを共有できるような活動を目指しています。  被災地でのワークから戻った後、毎日全体の報告会を行い、活動を共有しています。その後、青年を対象に、震災への思いや経験を分かち合い互いに学びあうシェアリングの時間が持たれます。支援センターに来てシェアリングの時間が一番良かった、というワーカーの声も耳にします。 夕食は、地元のボランティアの方(食事づくりに仙台JOCSから原澄さんも協力)が心をこめて作ったヘルシーメニューを共にいただいて、それぞれの宿舎に戻り一日のプログラムが終了します。 ここでの生活の多くを共有しながら、ワーカー同士の信頼関係も育まれています。ワーカーの宿泊所は、周辺の教会と近隣のアパートから提供を受け、地域や教会の支えによっても活動を継続しています。今後、夏に向けて熱中症や感染症等の体調管理、食品衛生などにも留意した活動を行う必要があります。  支援物資のボランティアについては、仕分け作業の他に、物資調達ができない地域へのニーズの聞き取り、運搬を担うボランティアが必要でした。沿岸部の方の物資やライフラインのニーズ調査も困難な状況では、人とのつながり、口コミが重要です。現在は、仮設住宅に入居する方の要望として食器などの生活用品があげられ、ニーズにも日々変化がみられます。  支援物資も必要性が薄れつつあり、今後は、見えるところの支援から見えない部分へのケア、寄り添いが課題になるといわれています。