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11年度総主事通信 ⑨

2012.01.20

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2012年のご挨拶

 本日、首都圏は初雪です。世界各地で寒さに凍え、苦難の只中にある人々が温かさで包まれますように。2012年が皆様にとりまして希望と祝福に満ちた1年となりますよう心からお祈り申し上げます。

 1月17日午前5時46分。17年前のあの日あの時体感した、大地が怒りに震えたかのような大地震は、忘れられません。今年の1.17は、阪神大震災と東日本大震災の鎮魂の日となりました。昨年は3月11日に始まり、1年があたかも8.5か月の如く、あっという間に過ぎました。しかし、一日一日は重く、本通信でも言葉の重さ・力、空しさを想えば想うほどに、内なる叫びと伝えるべきことの狭間で揺れました。

 世界に目を移せば、「アラブの春」や「WSを占拠せよ」など若者の反乱が各地に飛び火し、EU加盟諸国の財政破たんと金融危機、「ユーロ」は「憂路」(朝日 2011.12.11)も重大ニュースでした。正式な公用語が23か国語もあるEU。壮大な歴史的実験である共同体は今、岐路に立っています。「ユーロを案じているうちに、円もいつ『炎』になるかわからない」(朝日 2011.12.11)とも言われています。つい先日のイタリアの大型客船の転覆事件では、最後まで残るべき船長や救助にあたるべき乗員がいち早く逃げだしていたようです。「客船」ではなく「国家」レベルでも、似たようなことが起こっているようにも思えますが、、、。

 以下はCOURRiER Japon 2012年2月号の「見落とされがちだった世界の『10大ニュース』」です。

 第1位―ますます強化されるインドの軍事力、第2位―完全に冷え切ってしまった東欧諸国のユーロ導入の熱意、第3位―メキシコの麻薬汚染の影響で中米地域の治安が悪化、第4位―サウジアラビアでラクダが消滅の危機、第5位―オバマ政権下で更に強化された移民の取り締まり、第6位―パキスタンで激化する「もう一つの独立紛争」、第7位―西アフリカから世界に広がる海賊事件、第8位―タイとカンボジアの国境に非武装地帯が、第9位―遅々として進まない「核なき世界」への取り組み、第10位―カガメ政権下で揺れるルワンダ情勢  
 ⇒世界は動いています。今この瞬間も。

 JOCSは、昨年末のバングラデシュの寒波災害(これは報道されていませんが)の被災者支援ため支援金を送りました。私たちは「内」と共に、「外」の“静かなるSOS”にも目を向けたいと思います。