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奨学生の近況報告-ウガンダ

2022.05.17

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JOCSでは、ウガンダにあるUPMB(Uganda Protestant Medical Bureau)傘下にある医療施設で働く奨学生を支援しています。産婦人科学修士課程で学んでいるJOCSの奨学生が、初年度の課程を終えたとの報告がありました。

 

私は、2016年からルハロミッション病院の総合医として働いています。周産期医療に興味を持ち、月200人以上の妊産婦を診療しています。病院には常勤の産婦人科専門医がいないため、質の高い医療を提供出来ず、たとえ治療に遅れが生じるとしても、遠く混雑した専門病院に転院させざるを得ないこともありました。自分自身が、より専門的な知識を身に付けたいと思い、産婦人科学修士課程の試験を受けて合格はしたものの、経済的な理由で進学を延期していました。しかし、JOCSの奨学金によって、昨年からマケレレ大学で学ぶことが出来ています。

 

初年度は、子宮摘出の手技や、腹腔鏡下手術など、産婦人科医としての専門領域を広げる技術を身に付けることが出来ました。また患者管理におけるホリスティック・アプローチの学びにより、リスクの高い妊産婦の標準治療管理の質をより高めることが出来ます。

 

ウガンダの合計特殊出生率は5.4以上であり、地域における出産は高い危険を伴いますが、患者の数に対して、専門医の数が非常に少なく、多くの人々は、産婦人科専門医による診断や治療を受けることが出来ません。産婦人科学を学び、専門的な治療を地域の女性に提供できるようになることが私の願いです。JOCSの支援がなければ、それを成し遂げることが出来ませんでした。JOCSのお蔭で、今は希望と信仰を持って将来を見据えています。ご支援下さる皆様に神様の祝福がいつも豊かにありますように。

ブハミゾ アイネンババジ(ルハロミッション病院 総合医)