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ウガンダの奨学生から2年目の学び終了報告が届きました

2023.05.26

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JOCSは、ウガンダにある南ルウェンゾリ教区傘下の施設で働く医療従事者を奨学金で支援しています。ムンベレ・ジリーさんは、ブハウラ診療所で働く准看護師です。JOCSの奨学金を受けて、医師補を目指して学んでいます。このたび、2年目の学びを終了したとの報告がありました。

屋外で診療を待つ住民

 「南ルウェンゾリ教区は、首都カンパラから西へ400キロメートル、コンゴ民主共和国に隣接するカセセ県に位置します。ここには、政府の医療サービスが十分行き渡っていません。ブハウラ診療所は、幹線道路から四輪駆動車で30分ほど草木に覆われた細い山道を登った、山の中腹にあります。診療所には医師や医師補がいないため、診療所で対応できない帝王切開や手術が必要な患者は、ふもとの診療所や病院に転院となります。ただ、多くの住民は移動の手段の確保や費用の工面が難しいため、転院に時間がかかります。転院の際には、重病人や臨月の妊婦も、舗装されていない山道を担架やバイクで下る必要があります。准看護師として看護にあたっていた私は、医師補となって、ブハウラ診療所で提供できる診療技術を向上させたいと進学を志しました。

 今年度は、患者急変時の対応や転院を見極めるタイミング、耳鼻科や眼科の疾患や咽喉感染症の診断方法を学びました。重症であっても診療所の同僚と協力して治療できるように、残り1年の学びに励んでいきます。」