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青木盛元ワーカーによるオンライン国際保健医療勉強会を開催しました

2024.07.22

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2024年619()、青木盛(あおきしげる)元ワーカーによる国際保健医療勉強会「草の根の人々と共に生きる:パキスタンの事例」をオンラインにて開催しました。

青木元ワーカーは、大学卒業後小児科医となり、4年目からはNICU(新生児集中治療室)を担当していました。求道者となったころ、宮崎亮元ワーカーの著書「バングラデシュに生きて」に出会い、自らも途上国で奉仕したいと考えるようになります。

2005年に参加したバングラデシュへスタディーツアーで、JOCS関係者からかけられた言葉「貧しくされた人たちと一緒にいてくれたらそれでよい」に、ワーカーを志す気持ちが高まったと話します。

派遣先のパキスタン・パンジャブ州にある聖ラファエル病院は、マリアの宣教者フランシスコ修道会によって設立された病院です。併設する助産師学校で学ぶ生徒たちもスタッフとして働いていました。医療従事者としては未熟さを残しながらも新生児の心臓マッサージをともに夜通しおこなうなど、労力をいとわない彼らの姿に学ぶものがあったと青木元ワーカーは話します。

イスラム教徒が95%を占めるパキスタンですが、シスターたちのそれまでの献身的な働きにより、イスラム教徒のスタッフとキリスト教徒のスタッフたちの間には、信仰の違いを越えて協力し合う関係性がありました。ただ文化の違いによって生じる戸惑いや、手遅れの子どもたちを前に無力感を抱き、落ち込むこともあったと話します。心の支えとしていたのは、マザー・テレサの言葉「たいせつなのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです」でした。

参加者からは「非常に心揺り動かされるお話しでした。」「文化の違いを受け入れながら、懸命にご支援されたことがよくわかりました。」といった感想が寄せられました。