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JOCS元奨学生からの近況報告ー看護助産師として働く喜びを語るシスター・マリアゴレス

2024.10.30

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いつもJOCSの活動をご支援くださり、ありがとうございます。

タンザニア・タボラ州に、JOCSの協力団体のひとつであるタボラ大司教区保健事務所(以下、TAHO)があります。その傘下の聖ヨハネ・パウロ2世病院で働くシスター・マリアゴレスをご紹介します。

 
シスター・マリアゴレスは、202011月から3年間、看護助産師になるために学び、2023年に資格を取得しました。現在は聖ヨハネ・パウロ2世病院の産科病棟の看護助産師として働いています。シスター・マリアゴレスは、ボランティアとして外来のアシスタントを務めていたときに、たくさんのお母さんや子どもたちが、状態がとても悪くなってから受診する光景を目にしました。苦しんでいる様子を見て、看護助産師になって、お母さんたちに早く病院にくるように勧めたい、そして彼らのいのちを守りたいと思うようになって、JOCSの奨学金に応募しました。

シスター・マリアゴレスは、看護助産師として働いている喜びを語ってくれました。

シスター・マリアゴレス
シスター・マリアゴレス
3年間の学びのおかげで、何の技術もない状態から、分娩介助ができるようになり、子どもの適切なケアもできるようになりました。そして『ママ・ナ・ムトトプロジェクト』で新生児蘇生の方法や分娩監視装置を使った出産直前の赤ちゃんやお母さんの健康状態の観察ができるようになりました。今年は、同僚のユスフ医師とデイビット看護助産師とともに分娩監視装置の使い方と判読の仕方を教えるスタッフ研修を実施しています。今では、分娩室のスタッフ全員が装置を使えるようになりました。

分娩に立ち会って、赤ちゃんが無事に生まれた時は、私が最もうれしいと感じる瞬間です。これからもこの病院に来るお母さんと子どものために働いていきたいと思います。

JOCSの奨学金で学べたこと、そしてプロジェクトで新しい技術を学べたことにとても感謝しています。これからも病院の他のスタッフのために支援を続けてほしいと願っています。

奨学金で看護助産師となり、現在はママ・ナ・ムトトプロジェクトの活動の中心で活躍しているシスター・マリアゴレスのこれからの働きを応援してください。そして地域のお母さんたちが安心して出産に臨める環境が整いますように、そして赤ちゃんが健康に生きていくことができるように、これからもご支援をよろしくお願いいたします。