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HOME>ニュース>奨学金>ネパール奨学生近況報告:整形外科医を目指すアヌプ医師
2025.05.20
いつもJOCSの活動をご支援くださり、ありがとうございます。
ネパールの首都・カトマンズ郊外の緑豊かな山間にあるアナンダバン病院は、ネパール最大のハンセン病施設です。社会から疎外され、差別を受けているハンセン病患者に寄り添い、ハンセン病の診療とその研究を続けています。2024年3月に外傷ケアセンター(通称:トラウマセンター)を開設しました。
2023年4月からJOCSの奨学金を受けて整形外科医を目指しているアヌプ医師をご紹介いたします。アヌプさんのお父さんは、アナンダバン病院で約20年、ハンセン病患者のケアに携わってきました。アヌプさんは、アナンダバン病院に近い、小さな診療所しかない僻地で育ちました。子どものころに、十分な治療を受けることができない地域の人々を見て、アヌプさんは医師を志しました。
臨床実習中のアヌプ医師
『私は、ドゥリケル病院で臨床研修を受け、ちょうど2年目を終えました。今年度は、主に骨折の治療や骨折患者に対する緊急手術の処置について学びました。また、ホリスティックアプローチ(複数の診療科と連携して患者のケアをする方法)についても学ぶ機会があり、他部門との協力の重要性を理解することができました。研修医としては、体力的にも精神的にも本当に難しさを感じることがあります。しかし、ある患者さんが術後の回復が順調で、うれしそうにベッドから起き上がり歩く姿をみたとき、「頑張ろう!」という気持ちになりました。研修医としての学びもあと1年ですが、整形外科医としての技術を習得し、アナンダバン病院に来る社会的・経済的に恵まれない人々や地域の方々が健康な人生を送ることができるようにサポートできる存在になりたいと思います』
学友と共に(右端がアヌプ医師)
今後もアヌプさんの学びを応援してください。研修後はトラウマセンターの整形外科医として勤務する予定です。そしてアナンダバン病院を訪れるすべての人々の健康が守られるよう、今後もあたたかいご支援をお願いします。
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