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ウガンダ元奨学生近況 放射線技師として早期診断と治療への貢献をめざすクミ病院のアクドさん

2025.09.26

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JOCSの奨学金事業の協力団体であるUPMB(Uganda Protestant Medical Bureau) は、ウガンダの複数の教派の教会が運営する保健医療施設の連合体です。UPMBには330の保健医療施設が加盟しています。

JOCSは、今年ウガンダに2年ぶりに赴き、UPMB加盟病院の一つ、クミ病院を訪問しました。クミ病院はウガンダ東部にあり、イギリスのミッショナリーにより1929年にハンセン病治療を目的として設立され、1997年に総合病院になりました。クミ病院では、JOCSの奨学生、アクドさんに会うことができました。アクドさんは、JOCSの奨学金で2023年から3年間、放射線技師を目指して学んでいます。

 

JOCSのサポーターの皆様、私を奨学金で支えてくださりありがとうございます。現在は首都カンパラにある大学で研修を受けていますが、大学の休暇期間は病院に戻り、働いています。

クミ病院で准看護師として働く中で、放射線技師が不足していることに気づきました。病院には放射線技師が非常勤の3人しかいないため、患者さんを長い間待たせてしまうことも珍しくありません。そのため、放射線技師になることを希望し、JOCSの奨学金に応募しました。神様が味方をしてくれたおかげで、奨学生になることができました。私はシングルマザーです。経済的な理由から、もう一度学校に戻り、学ぶ機会に恵まれるとは思いもしませんでした。

放射線科は、医師が病気を見つけるための「目」のような役割をします。医師は患者さんの症状から病気を考えますが、病気を正しく見つけて確かめるには、レントゲンなどを使う放射線科の力がとても大切です。研修後は放射線科で唯一の常勤職員となります。早期診断と治療に貢献して、患者さんへのより良いケアを実現したいと思っています」