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2023.11.19
あなたの支援が、喜びと希望ある未来をつくります。
冬期募金に協力する
私たちの誰もが、「困っている人の力になりたい」という思いを心に持っています。
しかし同時に、海外の支援というと、「自分にできることはあるだろうか…」と、迷いや不安を感じられる方もおられるかもしれません。
大丈夫です。大きなことをしなくても構いません。あなたの思いや祈り、小さな一歩が、遠く離れた地で確かな支えとなっていきます。
バングラデシュに暮らす青年・オニシンは、脳性麻痺のため車椅子での生活です。食事やトイレには介助が必要で、家の外に出る機会はほとんどありませんでした。
家族は長いあいだ、「親がいなくなった後、この子はどう生きていけるのだろう」と、不安を胸に抱えながら生活してきました。
ある時、オニシンの結婚をめぐり、家族は深い葛藤に揺さぶられました。文化的な背景の中で、若い女性が“安全な居場所”を求めて早く結婚させられる現実。
しかし、結婚しても将来必ずしも彼を支えてもらえる保証はありません。母親は涙ながらにその不安を語りました。
そんな中、JOCSワーカーの岩本直美は、オニシンが外に出るきっかけをつくれないかと模索し続けました。そして、彼に「デイケアの受付係」という役割を提案します。
震える右手で押せるブザーを用意し、何度も試行錯誤を重ね、ついに彼は“自分にできること”を見つけました。デイケアに訪れる人があれば、オニシンがブザーを押してスタッフに知らせます。
これは、彼にとって大切な「仕事」になりました。
デイケアの子どもたちは、彼の存在にとても興味津々です。ある子は頭を優しくたたいて親しみを表し、別の子は水筒の水を飲ませようと世話を焼きます。ときにブザーを勝手に押してスタッフに追いかけられることもありますが、オニシンは微笑みながら言いました。
「バドンは俺の友達だよ。」
彼が求めていたのは、“仲間”と呼べるつながりでした。
JOYJOYプロジェクトは子どもたちを主に受け入れていますが、家にこもりがちな障がいのある青年たちにも、ここで「役割」を持ってほしいと願っています。
探せば必ず、その人にしかできない大切な働きがあります。何より、その人の存在そのものから、周りに深い喜びをもたらす力になると信じています。
冬期募金趣意書ー「オニシン」全文(ぜひ、ダウンロードして詳細をご覧ください。)
JOYJOYプロジェクトは、障がいのある子どもたちとその家族を支援する活動です。
バングラデシュ・ディナジプールで、ミラノ外国宣教会により運営されています。JOCSが派遣している岩本直美ワーカーは、このプロジェクトのディレクターとして活動しています。
障がいのある子どものためのデイケアサービスや家庭訪問を通して、自助努力を強いられている家庭の支援、障がいのある人に対する偏見や社会的差別の軽減を目指しています。
支援は、決して一方通行ではありません。誰かを励ますはずが、いつの間にか自分も励まされている。そんな温かなつながりが、JOCSの活動へのご支援を通して広がっています。
JOCSの活動は、皆さまからのご支援によって支えられています。一人ひとりのご支援が、アジア・アフリカの人々の健康といのちをまもるための大きな力となります。
JOCSでは、いただいた寄付の8割を事業費、2割を管理費として大切に活用しています。限られた資源を、現場のために最大限いかせるよう努めています。
当会へのご寄付・サポート会員の会費は、特定寄付金に該当し、寄付金控除を受けることができます。
ご都合のよい方法で、少額からご支援いただけます。
※お振込みでのご送金後は「お名前・ご住所」を事務局へご連絡ください。
サポート会員になると、隔月で会報誌『みんなで生きる』がお手元に届きます。活動の現場の声や変化を、身近に感じていただけます。
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日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)は、日本がアジアの人々に対して犯した戦争への深い反省に立ち、和解と平和の実現を願って1960年に創立されました。
イエス・キリストの教えに従い、困難の中にある人々の健康といのちをまもり、人々と苦悩・喜びを分かち合うことを使命としています。JOCSは、国や宗教の違いをこえて共に生きる働きを通じて、「平和を実現するもの」であり続けたい、と願っています。
JOCSの海外での活動は、創立から今日にいたるまで、政府からの助成金に頼らず、皆さまからいただく会費とご寄付によって、おこなわれています。
遠くにいる隣人に思いを寄せてくださる皆さまに支えられているからこそ、その時々の政府の政策に左右されずに、独自に地道な働きを続けることができるのです。
これからも、健康といのちをまもるための活動を、現地の人々と共に歩みながら続けていくために、祈りと共に、この冬、ご支援の輪に、ぜひ加わってください。
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