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『これからの支援を考える』仙台・石巻の旅

2013.09.26

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日本キリスト教団東北教区被災者支援センター・エマオのご協力により、2013年9月6日(金)~7日(土)に仙台・石巻を訪ねる旅を実施しました。

今回は12名の参加者の方々JOCS職員、インターン2名の計15名のスタディーツアーとなりました。

被災者支援センター・エマオよりオリエンテーションをしていただきました。

震災当時から現在に至るまでエマオが行ってきたスローワークや寄り添いがどのようなものかまた実際の死者、行方不明者、仮設住宅で暮らす方の具体的な数値から、震災の現状をお話ししていただき、これからの被災地での課題について考えることができました。「支える人を支えている人をさらに支える人が必要」というお話しでは、テレビや新聞などを見るだけでは気づくことが出来なかった、震災当時から現在まで常に走り続けてきたボランティアの方の生の声を受け止める事ができました。

また被災者支援センター・エマオとJOCSのつながりについてもお話していただきました。

 

「お茶っこでは」、現在も仮設住宅に住んでいらっしゃる方とお茶を飲みながらお話をしました。短い時間でしたが地域の方との交流する機会が持てた、とても貴重な時間となりました。

笹屋敷、荒浜では、実際に津波が到達した高さと同じ高さの観音像や慰霊碑、海岸を視察しながら震災当時の状況、どのような活動を経て復興していったのか、またこれからの課題についてお話して頂きました。実際に被災地を訪れてみて、改めて被害の深刻さを知り、それぞれが様々な事を考え、これから何をするべきか考える事ができたと思います。

石巻では門脇小学校の視察を行いましたが、ブルーシートで覆われていてよく見ることは出来ませんでした。しかし、門脇小学校の近くにある追悼の思いを込めて建てられた

「がんばろう石巻」では流木を使ったステキなお箸や石巻の特産品を販売している方に出会い、少しでも石巻の復興に役に立てれば、と参加者の皆さんはちょっとしたお買いものを楽しんでいらっしゃいました。

最後に、今回の旅で感じたこと、学んだ事などを参加者全員で分かち合うシェアリングを行いました。年代も、住んでいる所も違うほぼ初対面の人達が自分の感じたことをシェアすることは、とても貴重な時間であり、これからの復興支援について考えるよい機会になったのではないかと思います。

震災から2年半が経ちましたが、復興にはまだまだ時間がかかります。仙台・石巻を訪れてたくさん見て・聞いて・出会い、被災地の現状や場所、被災された方によって必要とする支援も違うという事など様々な事を学ぶことができました。

参加者の方々から、「震災で被害にあった地域の事を忘れずにいること、周りの人に被災地の現状を伝える、義援金を送る事、被災地の事を想い祈ること、これらの事を継続し支え続ける事が何より大切なのではないか」というお話がとても印象的でした。

参加された方々の言葉を聞き、今回の旅を実施出来たことを大変嬉しく思いました。

 

また、このような機会がございましたら是非ご参加ください。

 

DSCF5025荒浜近く DSCF5073石巻 壁新聞 KIMG0969