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JOCSの奨学金について

2007.01.26

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JOCSでは、保健医療従事者を派遣する事業のほかに、奨学金の事業も行っています。アジアやアフリカの保健医療従事者のための奨学金支援事業です。

その土地の人が知識と技術を身につけ、その土地に留まって地域の人々のために働く。そんな人材が増えれば、その地域の保健医療は確実に向上する--JOCS奨学金事業が求めている理想の姿です。実際、准看護師が正看護師になる勉強や、救急救命や小児看護などの、看護師が身に付けなければならない特別な技術の短期研修、地域の栄養指導をするための研修などを支援しています。2006年度は、約80名の奨学生がJOCSの奨学金で勉強しています。

それでは、今年度の80名はどのように選ばれたのでしょう?
この書類の山が選考プロセスの一部を表しています。

奨学金申請書

JOCSでは、奨学金の募集を年に2回しています。応募できるのは、JOCSの協力団体から推薦を受けた保健医療従事者です。ここに写っている書類は、来月の選考委員会にかけられる申請書類で、じつにその数68通。インド、ネパール、インドネシア、ウガンダなどから集まりました。助産の技術を学びたい看護師、手術室での技術を習得したい看護師、検査技師の知識を学びたい病院スタッフなど、様々です。

これらの申請書は、「研修生・奨学金委員会」という委員会で1通ずつ審議されます。その地域や団体に必要な研修か、その人物はこの研修の後どのように地域の人々に貢献するのか、費用はJOCSが負担しうるものか、などを精査し、奨学金授与の是非について協議します。審査するのは、JOCSワーカー経験者や国際保健に詳しい保健医療従事者など7名。申請書類1通1通に目を通し、選んでいきます。

晴れて選ばれた人は「奨学生」と呼ばれ、事務局から送られる合格通知を受け取ります。研修機関からの入学通知を受け取った奨学生は、そのことをJOCSに知らせます。その知らせを受けてJOCSは契約書を作り、奨学生とサインを交わします。契約書の交換が終わると、やっと奨学金の送金となります。勉強中の奨学生からは、研修の状況を知らせる報告書を定期的に送ってもらっています。

奨学生一人一人の様子は、「みんなで生きる」などで時々紹介していますので、ご覧ください。