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HOME>ニュース>07年度総主事通信①
2007.05.02
4月30日にJOCS総会が終了し、「ほっと一息」という気持ちと「さあ、これから」というエンジンをかける気持ちと両方です。いよいよ「今後5年間の方針」の具体化に向けたキックオフの年。よろしくお願いいたします。
●釜ケ崎中高生プログラムの参加者2名の感想(抜粋)から(全員ご紹介したいほど素晴らしい内容でした) 1)・・・私の釜ケ崎に来ての感想は、「何だここは?」という感じでした。昼間なのに至る所でオッチャンたちが酒を飲んでいたり、食べ物の値段がとても安かったり、不思議なことがたくさんありました。一番不思議だったのが、学校や警察、公園までもがフェンスや壁に囲まれていることです。この3-4mもあるフェンスでは、どこか沖縄の米軍基地と似た風景でした。頑なに閉ざされ、誰も自由に出入りできない公共の場なんて変だな、と思いました。・・・(沖縄出身:現中学校1年生) 人を排除するフェンスがオキナワと釜ケ崎をつないだのでした。 2)・・・高校生の時に、ベトナムやフィリピン、中国、南アフリカを訪れました。その中で貧しいといわれる地区で生きる人たちと一緒に時を過ごす機会が多くありました。そこでも、世界で起きている問題と釜ケ崎で起きていることの根っこはつながっていると感じました。またそこで生きる人たちは、いつも私に大切なことを教えてくれました。便利な生活や発展の影で、厳しい状況に置かれる人たちのことを忘れてはいけないと思います。目に見えにくいことを感じ取る、本当の目を持ちたいと思います。・・・(3回連続参加・三重県出身:現大学1年生)
私たちは、世界各地の現実をウォッチし続けると共に、「隣人」の現実からも決して眼を離していてはならないと思います。今回参加した7名が出会った「釜ケ崎」、心に深く刻まれたことでしょう。知らない世界を素通りせず、命の重みを背負って「生きる人」がそこにいる、そして自分と向き合うことの大切さを肌で感じた2日間でした。
●「53万の母と子の悲劇を、この世界から失くすために。」(UNICEF HIV/エイズ緊急アピール号より) 5月5日は、「子どもの日」。しかし世界にはその喜びに加わることのできない多数の子どもたちがいます。「JOCS今後5年間の方針」の重要な焦点に掲げる「女性と子ども」。子どもたちの命と未来を守るために、今私たちは立ち上がらねばなりません。 「昨年1年間に53万人もの子どもたちがHIVに感染しました。そのほとんどが誕生前後にお母さんから感染しています。HIVに感染した赤ちゃんの2人に1人が、2歳になる前に死んでいます。何故病気になったのかも知らず、何の言葉も残さずに消えていく命。子どもへの感染を防ぐ方法があるにも関わらず、HIVに感染している妊産婦の90%以上が、その恩恵を受けることができません。」(UNICEF 緊急アピール号より)
●「みことばの黙想」と「祈りの花束」 JOCSは、毎朝、「みことばの黙想」(フランスの超教派の男子修道共同体テゼの昼の祈りから)というその日の聖句を読んでいます。そして合わせて「祈りの花束」という、一つのことに対して日々の祈りのとき(その月の聖書の箇所に導かれた)を持っています。毎日、誰かに対して、何かに対して祈る―これはJOCSのキリスト教医療ミッションに欠かせない日課。私たちは祈り・祈られる関係にある、ことを改めて肝に銘じたいと思います。
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