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カンボジアでの女性シェルター活動

2009.04.17

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2年半ぶりにカンボジアを訪問しました。首都プノンペンには新しいビルがたくさん建てられていましたが、貧富の格差は拡大しているようです。宿に着くと、2年半前と同じ部屋に通されました。ヤモリが数匹、天井にはりついているのもいつもと同じです。

諏訪惠子ワーカー(看護師)派遣先の女性シェルターを訪れました。シェルターは、カトリック礼拝会が設立したNGO「レナセール女性と共に歩む会」が運営しています。レナセールはスペイン語で「生まれ変わる」という意味です。ドメスティック・バイオレンスや性的搾取の被害を受けた女性を保護し、教育や職業訓練により社会で自立して生きていけるよう支援しています。諏訪ワーカーはここで、女性たちの健康管理、衛生教育、不安や迷いなど精神的苦痛の緩和ケアを行っています。シェルターでは8人の女性とその子どもたちが共同生活をしていました。10ヵ月前から入寮している若い女性は、料理の職業訓練コースに通っていると話していました。帰国後、諏訪ワーカーからうれしいニュースが届きました。その女性の就職先が決まり、訓練コースで知り合った友達と二人で小さなアパートを借りることになったそうです。貧しく孤独だった彼女が、信頼し助け合える友達をつくり、収入を得ることのできる技術を身につけて歩き始めたことを、シェルターのスタッフたちはとても喜んでいます。

さて、帰国するためにプノンペンの空港に着くと、車から降ろした私の荷物には小さなヤモリがはりついていました。宿の部屋にいたヤモリでしょうか。家族と離れて空港まで来てしまって大丈夫だろうか・・・と、少し心配になりました。