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バングラデシュ出張行ってきました

2009.08.31

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8月17日から27日までバングラデシュ出張に行ってきました。今年は異常気象で(毎年のようになってきましたが)、例年なら6月から雨季のはずが、さっぱり雨が降らずとても暑い日々が続いたそうです。
8月の半ばになって急に雨が降り出したということで、私が行ってからは毎日雨が降っていました。

お陰で気温は少し下がるのですが、湿度は80~90%はありそうでベタベタでした。今回は、ダッカの空港に着いてそのまま、迎えに来てくれたカイラクリ・クリニック(タンガイル県)のベーカー医師(ニュージーランド人)とクリニックのスタッフ3人と一緒に、車でカイラクリに向かいました。途中雨も降って、宿泊先のピルガチャ・ミッションまで4時間以上かかりました。

カイラクリ・クリニックは1996年にベーカー医師によって始められ、その地域の人の中からクリニックの診療要員や地域保健要員を育て、現在90人近いスタッフが診療や妊婦検診、お産などに関わっています。

あくまでも貧しい人への医療に焦点を当て、患者さんたちは質素な環境の中で、村での生活と変わらない入院生活を送っています。外来も入院も土の家で、設備や器具もとてもシンプルなものですが、それでも地域の貧しい患者さんたちが安く診てもらえる大事な医療機関になっています。重症の患者さんは、近隣の病院に送ります。

このクリニックでは、患者さんも(感染症以外)家族も、スタッフもみんな同じ食堂で床に茣蓙を敷いて食べるので、誰が患者さんか家族かスタッフか、わからないことがあります。

今回はカイラクリ・クリニックとJOCSの将来の協力可能性について、ベーカー医師と話し合う目的で訪問しました。マンディという民族の人たちの多い地域で、本当に貧しい人々と共に生きる姿に、私たちの原点を見る思いもしました。

ピルガチャ・ミッションには、女の子と男の子の寄宿舎があり、週末の夜にマンディの踊りを見せてくれました。カイラクリ・クリニック訪問中の乾医師と一緒にマンディの文化に触れ楽しい一夜となりました。