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私の患者体験

2010.06.04

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夕食を食べていると、女性スタッフが、
「食事がすんだらオフィスに来て下さい、診察します。」と言いに来た。

オフィス(詰所)に行くと
「咳はいつからですか?」「痰は出ますか?」その他、
あれこれ問診や診察(検温、血圧測定、胸部聴診)をして、カルテに書いてくれた。
他のスタッフも加わり3人で、「診断はウイルス感染です。」(私;何でわかるんやろ?)
「治療は①パラセタモールを飲んで、②煮沸させた水を沢山飲んでください。」

私「熱も痛みもないのにパラセタモールは要らないと思う」
スタッフ「パラセタモールはウイルス感染に良く効くんですよ」
別のスタッフ「Drバイもdidiと同じことを言うよね…。処方は線で消して、『本人が飲まない』と書いておこう」
(私;鎮咳剤は無いのかな?)

私「水をどうやって煮沸したらいいの?」
スタッフ「料理係が沸かしてくれます。ニコラス(今春滞在していたアメリカ人の医学生)は、いつも煮沸した水を飲んでいた。」
私「それでニコラスは病気しなかったの?」
スタッフ「そうです。」
私「私はこれまで井戸水をそのまま飲んでどうもなかったんだけど」
スタッフ同士で「ここに来て1ヶ月経つよね…」
スタッフ「わかりました、では煮沸しなくてよいので沢山飲んでください。」

というわけで、病気のおかげでちょっと楽しい患者体験でした。
私は日本からここに、何をしに来ているんだろう?

バングラデシュ派遣ワーカー 乾眞理子