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ネパール奨学生近況報告ー政情による困難を乗り越えて学ぶオカルドゥンガ病院の奨学生たち

2026.03.06

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いつもあたたかいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

オカルドゥンガ病院

ネパールの東部、エベレストの麓に位置するオカルドゥンガ病院は、60年以上にわたり地域に根差し、人々に寄り添いながら診療を続けてきました。JOCSは、1969年から数期にわたり伊藤邦幸医師をワーカーとしてこの病院に派遣していました。

現在、JOCSはオカルドゥンガ病院の職員4名の資格取得を奨学金で支援しています。そのうち補助看護助産師として働いていた2名は、正看護師の資格取得を目指して2024年から研修に励んでいます。困難がありましたが、ようやく2年次に進級できたとの報告が届きました。

 昨年9月、ネパール・カトマンズで、政府がFacebookYoutubeなどのソーシャルメディアの使用を禁止したことに対するデモが発生したことを、ご存じの方もいらっしゃると思います。若者たちは腐敗政治への抗議として立ち上がり、政府関連の機関を襲撃しました。Z世代と呼ばれる若い世代の行動は、新しい時代の幕開けを感じさせるものでした。

しかし一方で、暴動により放火された建物の中にはCTEVT(政府の教育機関)も含まれており、ちょうど正看護師コースの学生たちが1年次の修了試験を終えた直後で、CTEVTに保管されていた答案用紙の多くが焼失してしまいました。

 公立の看護学校で学ぶスニータ・ライさんの答案用紙は、幸い焼失をのがれました。修了試験の結果が出るまでには時間を要しましたが、無事に2年次へ進級することができました。

看護に関する新しい知識や臨床での技術を学び、自信を得ることができたのが大きな喜びです。もちろん、その過程で家族やオカルドゥンガ病院のスタッフからの励ましは私の大きな支えでした。
スニータ・ライさん
スニータ・ライさん

 
一方、別の病院で看護資格取得のために研修を受けているビマラ・シュレスタさんは、答案用紙が焼失してしまい、再度試験を受けなくてはならない可能性がありました。しかし手続に手間取ったものの、再試験はなくビマラさんも2年次に進級することができました。

ビマラ・シュレスタさん
ビマラ・シュレスタさん
「基本的な看護ケア、公衆衛生、患者の看護管理そして臨床で必要な技術を学ぶことはとても楽しく、成長を実感できました。先生や同級生たちが私のモチベーションを高めてくれたおかげで、大変な時も向上心を持ち続けることができました。

 

社会情勢に翻弄されながらも、地域医療に貢献したい、地域の人々に看護師として仕えたいという思いを胸に研修に励むスニータさんとビマラさん。どうかこれからもお二人を応援し、お支えくださいますようお願いいたします。