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2010.06.11
マラタイオン
マラタイオン(有機リン剤の農薬)中毒の方が時々入院します。 自殺企図の服毒です。 どこにでもある農薬で、気軽に手に入るらしい。
重症だと、意識障害+痙攣で運び込まれます。 日本では、ICUなど特殊な施設で対応する患者さんですが、ここでは、 アトロピンの頻回大量投与(瞳孔の大きさをチェックしながら)などの集中治療を、 軒先でしています。 今までに私が出会った方は皆、回復して退院されました。
6月6日の夜、 睡眠薬過量摂取のマンディ女性が、他の医療施設で断られ、 軒先に緊急入院しました。 小さなペットボトルに大量の錠剤と水を入れて溶かし、飲んだらしい。 「マラタイオン中毒とも様子が違うしどうしようかと思ったけど、 点滴して利尿剤を使ったら良くなって来た、診に来て」 翌朝スタッフが知らせに来てくれました。 この夜はずっと停電で、それに夕方は大雨でした。 懐中電灯で患者さんを観察し、点滴したのでしょうか?
6月7日朝、意識障害があり、痛み刺激に対して手足を動かすレベル。 6月7日夕方、しきりに何か言っている。 「でも何を言っているか分からない」と付き添いの女性。 6月8日朝、起きることが出来るようになった。
マンディ・コミュニティの方が次々に面会に来られます。 患者さんは30歳で、ナースだということです。
バングラデシュ短期ワーカー 乾眞理子
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