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Shomiron(ショミロン)

2010.10.20

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7月中旬、見知らぬ人に襲われ、頭や右上肢を殴られ、右前腕骨骨折。
Mymensingh医科大学病院でプレート固定手術を受けた。

8月10日~9月9日Kailakuri Clinic入院。
9月26日医大病院受診時、創部の感染を指摘され、
翌日Kailakuri Clinic入院、抗生剤内服治療。
10月9日、栄養部門で引き続き入院することになった。

右肩甲骨周囲~右手指まで右上肢全体に、関節拘縮、筋委縮、痛み、熱感がある。
(軽い食器なら把持出来る。)
・・・RSD(反射性交感神経性ジストロフィーreflex sympathetic dystrophy)??
回診時、「良くならないのでは?」と涙ぐんでいることもある。

それ以外に、血圧が高い。頭痛もある。
「塩分控えめの食事」を提案したところ、
ご本人にも、食事係のスタッフにも、かなり抵抗された。
 「おかずの味が薄い→ご飯が沢山食べられない→痩せる→病気が治らない」
と言う訳です。

兄弟は、11人の内、男3人が亡くなり、男4人女2人。
弟の1人はclinicのスタッフHaidor。
子どもは息子2人、娘1人。
長男はDhakaに働きに行っており、そのお嫁さんと同居している。

10月15日、退院することになった。
スタッフ;「入院患者が多くなったので、Shomironに退院してもらいます。」
私;「痛みが強いし、あと1週間、様子を見たい。」
スタッフ;「夜、家に男性が居なくて、お嫁さんが怖がっているので、退院しなければなりません。Paracetamolを倍量投与して、家が近いので毎日診察に来てもらいます。」
(私;もっと元気で、退院できそうな人がいるのになぁ・・・)

患者さんの社会的な事情は、スタッフ間で共通理解されていて、
入院や退院は、スタッフ達の「阿吽の呼吸」で決められていくようですが・・・
私にはなかなか分かりにくいです。

バングラデシュ短期ワーカー 乾眞理子