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2010.11.04
「治療費が高額で、その割に治療効果が望めない」と判断されると、 「ここでは治療できません、家でお世話して下さい」と退院になる。 ご本人や家族は、どの程度納得されているのだろう? 10月26日は3人の患者さんが退院した。
24歳のRotna(女性)は、著明な腹水で入院。 1年程前から黄疸あり、他院のUSG(腹部超音波)検査で肝臓腫瘍?だった。 1か月前に出産、子どもは次の日に亡くなった。 Clinicでは、貧血がひどそうなので輸血。 再度、別の病院へUSG検査を受けに行き、結果は「肝硬変」らしい。 私は気になって何度かのぞきに行っていた。 ずっと付き添っていたお母さんが私に「どうか退院させないで」と言いに来られた。
Duduは40代の男性。 脊椎病変あり、「脊椎結核」の診断で治療していた。 経過中に「多発性の肝臓腫瘍」が見つかった。 子どもが3人いて、下の子はまだ1歳。 奥さんが子ども片手にご主人の世話をしていた。 前回私が来た時も入院中で、頼まれて家族写真を撮ってあげた。
今回その写真を持って来たのを喜んで下さった。
Monuwaraは40代の女性。 左上肢はずっと前の「熱傷」で変形があり、実用的に使えない。 物乞いをして生活していた。 今回、熱傷後の皮膚に腫瘍が出来、日に日に増大。 Clinic入院後、生検(biopsy)のため他院受診、「悪性腫瘍」の診断。 腫瘍は潰瘍化して痛みも強く、日に1~2回はガーゼ交換が必要。 スタッフは、「練習して自分でガーゼ交換が出来るようになったから大丈夫」 と言っていますが・・・。
こうやって退院して行った患者さんたち、家で良いお世話をしてもらえるとよいのですが。
バングラデシュ短期ワーカー 乾眞理子
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