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Pilgrim(巡礼)

2010.11.12

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「10月28日と29日、Tirtho Jatra(巡礼)に行くので、一緒に行きませんか?」
Pronoty didi とNibita didiに誘われました。
なんでも、インドとの国境近くにあるBaromari Missionで、宗教的な行事があるらしい。

「onusuthan(行事)は素晴らしいけれど、食事や宿泊が大変ですよ。」
マンディの男性たちは、心配してくれましたが、
「どんなものかな?」・・・と、連れて行ってもらうことにしました。

近隣の(Pirgacha Mission所属の)人たち約35名で、バス貸し切りの旅。
巡礼だけあって、バスの中でのお祈りで始まりました。
バスはJamalpur経由、Sherpurへ。

Baromari Missionは小高い丘にあり、広い敷地に、沢山の建物が散在しています。
子どもたちのホステルもあります。

年1回のこの行事のために、各地から大勢(数千人以上?)の人が集まっています。
バス、バイク、自転車で、駐車場はいっぱい。

大テント張りの一角に落ち着いて、2人が作って来てくれたお弁当で食事をした後、

十字架の道行、丘の上のマリア聖堂などを巡りました。

丘の北側には深い谷があり、その向こうの山はインドだそうです。

夕方からは、マリア像を先頭にした行列が、ろうそくを手に、十字架の道行を巡ります。
「ミサ」はトタン屋根の(壁は無い)大きな建物で行われます。
 

地面には竹のゴザが敷き詰められていて、私たちはそこに腰をおろします。
(長時間座っているのは、ちょっと苦痛でした・・・。)

夜はテントの下で雑魚寝。人が多いので場所取りが大変です。
皆楽しそうですが、私は、被災時の避難所生活を思い出しました。

朝は5時に起こされました。
あちこちで、食事をしたり、着換えたり。
男性も女性も、大きな布を体にかけて、人前でもうま~く着換えています。

それから丘の下のメラ(縁日?)へ。沢山の店が出ています。
「こんな物買ってどうするのかな?」と思うような品物が良く売れていたりします。

   

ProntyとNibitaを観察していると、
「即決で次々買い込むNibita」
「欲しい物の値段を何軒も根気よく聞いて回って、やっと買うPronoty」
2人の性格が表れていて、面白かったです。

午前中、再びミサがあり、聖体拝領の後、Missionを後にしました。
マンディの人たちにとっては、よそゆきの行事で、普段の生活とは違うと思いますが、
彼らの色々な習慣が垣間見られて、興味深い2日間でした。

 

PronotyとNibitaは、何も分からない私のために、混雑の中では手を引き、お母さんのようにあれこれ世話を焼いてくれました。

バングラデシュ短期ワーカー 乾眞理子