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日本基督教団東北教区センター(エマオ)での活動報告②

2011.08.08

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日本基督教団東北教区センター(エマオ)での活動報告② 2011.8.8 新井ななえ  東日本大震災発生から5ヶ月が経とうとしています。東北教区センターの中に立ち 上がった被災者支援センターは現在も支援活動を継続しています。(3月15日~7月 30日現在で、ボランティア登録者数は813名、センター来訪者数:1161名)皆様の ご支援に深く感謝申し上げます。 被災者支援センターの様子  現在は主に、仙台市若林区七郷笹屋敷地区、石巻市渡波地区祝田の津波被害に遭わ れたお宅のお手伝いに出かけています。仙台市若林区七郷笹屋敷地区では、約120世 帯中半数ほどの世帯が避難所から戻って生活をしています。支援センターではこれま でに約50軒のお宅でお手伝いをしてきました。家が津波に遭い、家には帰らないと 決めておられた方からも清掃された家を目の前にすると「また戻って生活したい」と いった声をいただいているようです。  石巻市渡波地区祝田では、15?20軒のお宅の清掃が完了しています。家屋の床下や 畑の泥出し、納屋の掃除など、まだまだ多くの作業があります。石巻には拠点がなく、 これまで毎日仙台から通っていましたが、8月中旬ごろから石巻にも宿泊可能な支援 センターの拠点を設置して活動していくことになります。現在石巻での専従スタッフ は検討中です。  5月の連休中には100名以上エマオに集まっていたボランティア参加者も現在は 20?30名程になりました。こうした中でも継続的に関わりを持ってくださる団体・個 人が与えられています。ボランティアを募って参加される教区、学生を常時派遣する 大学、兵庫教区の被災者生活支援・長田センター、そして個人でリピーターとして参 加される方(多い方では5回目)などにも支えられています。また地元の方がボラン ティア参加しやすいよう1日のみのワーク参加も受入れ可能となりました(県外の方 には連続3日間以上の参加をお願いしています)。8月のボランティア応募も増えつ つあり、多い日には50名近くまで応募をいただきました。夏の期間は40名程を目標 としています。  現在も県外からのボランティアの宿泊場所として周辺の教会と近隣のアパートを 無償で提供していただいます。食事は夕食を提供しており、エマオの1階のキッチン を使っています。最近では曜日ごとにキッチンボランティアのメンバーや食事メニュ ーが決まっています。今の時期はカレーやシチュー、八宝菜、魚料理、麻婆豆腐など です。メニューが決まっているのは、毎日献立を考える負担を減らすことを考慮した ためです。食事づくりは主に地元のご婦人達にお願いしていますが、それぞれに家庭 を持つ中で長い間継続することは容易ではないと思います。  支援したい人を支援する、またその方のご家族の理解も考慮すると、「支援」が幾 重にも重なり、様々な方が携わっている活動であることを痛感します。負担がどこか 一方に偏らず、被災された方を含めてこの活動に長く関わるお一人お一人の負担や心 身の疲れに少しでも配慮できればと感じています。神様が私たちに与えてくださる隣 人との豊かな交わりに感謝し、祈りつつ、今後も歩んで参ります。