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Dispensary in Kailakuri Clinic

2011.12.26

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Bangladeshの病院では・・・「医師は処方箋を患者に渡し、患者は院外の薬品店にそれを持って行って薬を買う」というシステム(医薬分業?)が多い。入院患者も、薬(注射薬やガーゼ等を含む)は患者が病院外の店で買って来る。(なお、薬品店では、処方箋がなくても薬は買える。)

Kailakuri Clinicのシステムは少し違うので紹介します。

Kailakuriの「薬局」は外来部門にある。 小さなスペースだが100種類以上の薬を扱っている。

◎外来患者のカルテは(糖尿病患者以外は)患者本人が保管しており、受診時に持参する。
外来患者はparamedicが診察し、処方内容を「カルテticket」に記載。
患者は診察が済むとカルテを薬局に持って行き、薬局ではそれを見て患者に薬を渡す。

◎入院患者のカルテは「詰所office」で保管している。
やはりparamedicが処方してカルテに記載するが、
各患者ごとの「medicine chart」にも、日付、薬、投与量、投与時間を記載。

その日の「薬担当」が、medicine chartを見て、全患者の1日分の薬を、1人1回1個ずつの容器に仕分けする。
与薬時間は、毎食前と眠前の1日4回(7、12、18、22時)。

与薬時間になると、paramedicが薬をシートから出してから、患者に直接手渡す。
・・・こうしないと、薬を飲まないで、その辺に隠す患者がいるらしい。

患者思いの、よく出来たシステムだと思います。

在庫管理は・・・定期的に在庫をチェック、
 

薬局担当のスタッフPujonが週に1回、町の薬品店でまとめ買いをして補充している。
(ふだんclinicで扱っていない薬でも、Pujon に頼めば取り寄せてくれる。)

薬のことでは、品質、抗生剤の使い過ぎなど、いろいろ感じることもありますが、また次の機会に。

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現在、WHO Model List of Essential Medicinesを参考に、Kailakuri Clinicの薬リストを作成中・・・。
英語+日本語+ベンガル語版です。

バングラデシュ短期ワーカー 乾眞理子