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HOME>ニュース>岩本ワーカー活動報告 ~子どもたちのために手を取り合って~
2025.05.01
JOYJOYプロジェクトでは、孤立しがちな保護者たちが自らの経験を分かち合い、各家庭が抱える問題を解決する糸口を見出す場として、母親の会と父親の会をそれぞれ定期的に開催しています。
母親の会は、2カ月に1回開催しています。母親たちが子育ての悩みを分かち合うことに加え、障がい者の権利を学ぶ機会もあります。子どもの障がい者手当申請を拒否する父親に逆らえず、長きにわたり障がい者手当を申請できなかった母親がいました。子どもの障がいを受け入れられない父親は、地元の社会福祉局へ障がい者手当給付申請することを拒み続けていたのです。しかし、母親の会には、JOYJOYスタッフの支援を得て障がい者手当の給付申請をし、政府からの給付金を取得していく母親が次々と現れました。
そのような母親たちを目の当たりにするうちに、夫の反対を受けていた母親も、ついには「障がい者手当は子どもの権利なんだから」と、夫の意に反して障がい者手当を取得しようと勇気を出しました。
JOYJOYプロジェクトが支援する家庭では、定職がある父親と共に暮らす子どもは数人のみです。子どもに障がいがあるとわかると家を出て行く父親が多く、一緒に暮らしていても、薬物中毒や障がいがあるなど父親自身への支援が必要な家庭もあります。そのため、母親の会ほど定期的な開催は難しいものの、JOYJOYプロジェクトでは父親たちが分かち合う機会も設けています。父親の会でも、宗教や貧富の違いは関係ありません。教育を受けた財力のある父親がその日暮らしの父親たちを前にして、障がいのある自分の息子についての苦悩や喜びを赤裸々に語ることもあります。ある父親は「息子は自分にとって『息』なんだ」と、子どもへの愛を分かち合いました。
障がいに対する差別や偏見ゆえに、周囲からの支援を得ることが難しい保護者たちにとって、JOYJOYプロジェクトの母親の会と父親の会は、お互いが協力して子どもたちを育てる機会になっています。岩本直美ワーカーは、障がいのある子どもたちと保護者に寄り添い、共に生きる働きを続けています。引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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