HOME>ニュース>今、とても気になること~日本の現状について

ニュース

今、とても気になること~日本の現状について

2012.06.18

シェア ツイート

「今、とても気になること~日本の現状について」2012.6.18

 先週のNewsweek特集は、「世界の日本ブームが終わる?~息切れクールジャパン」(2012.6.13号)でした。つい、7年前の同誌の特集「日本~引退国家への道」(2005.5.15号)を思い出しました。その特集では「目指すはそこそこ豊かな『アジアのスイス』なのか?」と書いてありました。Japan BashingからPassing、そしてNothingへ。日本はもう隠退?「他者からどう見られているか、よりも私たちがどうありたいか」だと思いますが、それにしても我が国の現状は、、、。「国家のメルトダウン」という言葉が真実味を帯びます。

 日本の政治は、全てにおいてデッドロック状態かと思いきや、武器輸出三原則の緩和や米国からの最新兵器の購入など、防衛関連は粛々と(?)進み、電力不足を盾に、大飯原発の再稼働が決定しました。原発の問題は使用済核燃料処理の問題であるにも関わらず、安全性や生活、経済論理の問題に置き換えられて、、、。福島県双葉町の町長は、「『安全』という言葉に何十年も騙されてきた」と語りました。危機を脱せずにいる福島第1原発事故は置き去りにされ、取り返しのつかないことが進みつつあります。

 もう1点!!お笑いタレントの母の生活保護費・不正受給が国会で糾弾されたことをきっかけに、生活保護制度と利用者に対するバッシングが強まり、本当に困窮する人たちが切り捨てられようとしています。

 「子どもの貧困率は、経済協力開発機構(OECD)の平均を上回り、7人に1人が苦しい暮らしを強いられている。主な理由は、ひとり親世帯の貧しさだ。2000年代半ばの各国の状況を比べると、日本ではその6割が貧困に陥り、30か国の中で最も悪い。『1億総中流』とうたわれたのは、遠い昔のことのようだ」(朝日 2012.5.3)という事実にも関わらず。背景にある格差と社会の歪という本質的問題は置き去りにされて。