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ご寄付いただいても使えない切手について

2012.08.09

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写真のような切手を良くご寄付いただくのですが、残念ながらJOCSの切手運動では使えないものになってしまいます。

JOCSでは、皆様からスタンプが押された使用済みの切手をご寄付いただき、
それらを収集している、切手収集家のご協力により換金し、海外医療協力の一助としております。

消印が押された使用済みである、ということは、実際に封筒に貼られた切手であること、
また、その切手には消印が押されたものであることが、最低条件となります。

この写真にあるもののうち、切手の廻りの目打ちが波型になっているものはいわば切手の標本のようなものになります。
なぜ目打ちが波型になっているかというと、本物の切手と区別するためと思われます。
実際にこの印面を良く見ると、印刷が粗く、明らかに本物のコピーであることが判ります。

それから、切手の印面に「みほん」と書いてあるものも、文字通り見本ですので切手ではありません。
また、当然ですが使用済みではありません。
これらも、当会では集めておりません。

さて、こちらの写真の切手は一見すれば問題なく見えます。

確かに切手自体も本物ですし、使用済みの証である、消印もしっかり残っています。
しかし、良く見ますと、切手が貼ってある封筒から切り取ったものを、再び、他の紙に貼り直してあります。

JOCSでは、これらの切り取った切手を別の紙に貼り直したものは扱っておりません。
理由は、台紙の分が多くなってしまうことで、結果的に重さが余計に大きくなってしまうことにあります。

また、これも良くありますが、はがした切手を別の紙に貼り直したものは、コレクションとしては完全に通用しなくなります。

理由は2つあります。

切手のコレクターさんは、コレクションにする際に、その切手がオリジナルな状態になるべく近いものを喜ぶようです。
したがって、封筒から切り取ったものを、再び別の台紙に貼ったりすると、オリジナル性から遠くなってしまうと感じるのではないでしょうか?
また、切手をコレクション品として所蔵する場合、最終的に切手を台紙からはがしますが、台紙が二重に貼られていると、はがし難いため、切手を傷める可能性も高くなるのではないかと思います。

それから、JOCSの切手運動では皆様から頂いた切手を7,5キロの箱詰めにして、それをコレクターの皆さんに買い取っていただき、換金します。
もし、これらの台紙を貼り直したものも受け入れられる物としてしまうと、大量に集まった場合には、キロボックスの中身の切手の枚数に大きな影響が 出てしまうでしょう。
このように、JOCSの使用済み切手運動は、大量に集まる使用済み切手が換金可能なものかどうか?が、運動の命運を大きく左右することになります。

以上、どうかご理解、ご協力のほどお願いいたします。