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JOCSの災害救援復興支援

2021.03.24

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JOCSでは海外の協力団体が取り組んでいる新型コロナウイルスの感染防止活動の支援要請に応えてきました。

これまでインドネシア・シナルカシ病院、ネパール・TLMNアナンダバン病院、UMNタンセン病院、オカルドゥンガ病院、バングラデシュ・カイラクリヘルスケアプロジェクト、ケニア・シロアムの園、そしてタンザニア・タボラ大司教区保健事務所(TAHO)の感染防止活動を支援してきました。
 

インドネシアでは、シナルカシ病院のあるテンテナ地区は感染拡大が落ち着き、低リスク地域とされていました。しかし、今年に入り再び感染が拡大し、隔離部屋が満室になるまでになりました。病院では、敷地内に仮設テントを設置して治療を続けていましたが、病院スタッフに感染が広がり、1月中旬には一時的に病院を閉鎖せざるをえませんでした。

そのため、病院スタッフを感染から守る手段として、感染疑いのある患者を迅速に検査し、結果を得られる「抗原検査キット」の購入に対する緊急の支援要請がありました。JOCSはその購入にかかる費用3,225米ドル(約34万円)を支援しました。

シナルカシ病院はすみやかに検査キットを購入、25名のスタッフの隔離期間を終了した後に病院を再開することができました。

 

また、タンザニアでは20205月以降、政府による感染者数の公式発表がされておらず、感染状況が不明でした。しかし、協力団体TAHOのあるタボラ地区の保健医療施設では、昨年12月頃より死亡者数が例年に比べて増加し、そのほとんどの死因が肺炎や新型コロナウイルスの感染を疑う症状でした。TAHO傘下の3病院も病床は満室となり、呼吸器の異常を訴える患者が多いことから、感染拡大が危惧されます。

そこでTAHOから医療スタッフを感染から守るための緊急支援要請があり、JOCSは手袋、マスク、消毒液等の感染予防用の資材を購入するための資金として6,480,000タンザニアシリング(約30万円)を支援しました。TAHOはすぐに資材を購入、各医療施設に配布しました。

まずはタボラの人々に手洗い、三密を避けるなどの感染防止の意識が定着して、これ以上感染が拡大しないことを願います。