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タイ北部山岳地域で医療活動をおこなうNPO団体「Where There Is No Doctor」緊急支援

2021.04.16

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JOCSの協力団体である「Where There Is No Doctor(以下、WTIND)」は、タイ北部ミャンマーとの国境近くの山岳地帯で医療・衛生・教育などの社会活動をおこなうNPO団体です。この地域には多くの少数民族が生活していますが、医療施設がありません。NPO代表のデイビット医師は、人々の健康といのちをまもるために巡回クリニックを立ち上げ、ボランティアとともに村々で人々と共に暮らしながら医療活動をしています。

 

タイの新型コロナウイルス感染者数の増加は20213月時点でも収まる気配はなく、WTINDのベースキャンプがあるチェンライ県も移動制限の措置が取られています。今般、WTINDの活動地域において、ミャンマーのクーデターの影響で軍に村を焼き尽くされ逃げてきたカレン族の人々は、故郷に戻ることもできず、食料不足の中にあり、寒さも相まっていのちの危険にさらされています。しかし、タイでは都市間の行動制限措置が実施されているためにデイビッド医師はベースキャンプに診療に必要な医薬品、食料や日用必需品を取りに戻ることが困難でした。そのため、カレン族の人々(主に子どもたち)のいのちをまもるために必要な医薬品と食料等の購入のための緊急支援要請があり、JOCS2,000米ドル(約22万円)を支援いたしました。

 

デイビット医師は、カレン族とともにいる国境地帯から最も近い都市で治療用品やビタミン剤などの医薬品、お米や粉ミルク、食糧品を購入し、特に重度の栄養失調の状態にある赤ちゃんや子ども、そして妊娠中の女性から治療と食糧支援をはじめました。

 

20214月現在もミャンマーのクーデターは続き、チェンライ県の移動・外出制限も延長されています。
今、苦しみの中にあるカレン族の人々を希望の源である主が守ってくださるように、子どもたちの尊いいのちが救われるようにお祈りをお願いします。