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現奨学生の近況報告-インドネシア

2021.07.07

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JOCS奨学金事業の協力団体であるGKSTシナルカシ病院は、インドネシア中部にあるスラウェシ島にあります。この地域には、オランダの植民地時代の影響でキリスト教徒が多くいます。同病院も、キリスト教会の保健部門が運営しています。現在、同病院のスタッフ10名がJOCSの奨学生として医師、看護師、助産師等の資格取得を目指して研修に励んでいます。インドネシアは新型コロナウイルス感染症が再拡大しており、病床もひっ迫している状態と報道されています。その中、オンラインで学びを継続している奨学生のことを、そしてインドネシアのことを覚えてお祈りをお願いします。

昨年採用された奨学生のうち、3名の医学生から近況の報告と、ご支援くださる皆様へのメッセージが届きました。

エルソネフタ・レンスさん(2020年より就学中)

私はシナルカシ病院のあるテンテナから近いパルという町で生まれ育ちました。父は司祭、母はキリスト教主義学校の教師をしています。私はJOCSの奨学金で医師を目指して勉強していますが、コロナの影響を受けながらもインターネットを使ってオンラインで講義を受けられていることに感謝します。不自由なこともありますが、家族で共に過ごせる時間ができたことは大きな恵みでした。

私は高校生のころから医師になりたいという夢を持っていました。教会がサポートしている保健サービスで、医師が足りない事を知りました。それから医師として、保健サービスをとおして、教会に仕え、人々を助けるために人生を捧げたいと思いました。

聖書のイザヤ書68節の言葉は、私の夢を後押ししてくれました。

『私は、「だれを遣わそう。だれが、われわれのために行くだろう。」と言っておられる主の声を聞いたので、言った。「ここに、私がおります。私を遣わしてください。」』

この先も様々な困難に直面すると思います。しかしこのパンデミックの経験を生かして乗り越えていきたいと思います。

ご支援くださる皆様に感謝いたします。どうか皆様の生活の上に、また職場の上に、主の祝福がありますように。そしてこれからもご支援をよろしくお願いします。

 

エステファニー・ランテランギさん(2020年より就学中)

昨年から続くパンデミックが世界中を席捲、インドネシアでも感染が拡大して、私自身もナーバスになることがありました。しかし大学の授業はオンラインで実施されたため、家族との時間ができた事に感謝しています。

私が生まれ育ったテンテナは、小さな都市ですが人口は増えている反面、公共サービスは遅れています。特に保健医療は十分に行き届いているとはいえません。私は小さな頃から医者になって、私のホームタウンで、病気で苦しんでいる人々を助け、人々の人生が豊かになるために働きたいという夢を持っていました。そして福祉のレベルが向上してほしいと願っていました。この半年の学校生活でいろんなことを学びましたが、一方で対面でないとできない授業や活動が実施されない事は残念でなりません。

しかし神様が力をくださり、家族や友人の健康を守り、そして現在もこうして健康に過ごせていることは感謝です。

どうかこの状況が一日も早く収束するように、そして大学に通うことができるようにお祈りください。そしてご支援くださる皆様の健康が守られ、神様からの大いなる力を得て、日々の生活を送ることができますようにお祈りしています。

 

グレース・モウィドゥさん(2020年より就学中)

「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心からしなさい。
(コロサイ人への手紙323節)」

これは私がいつも心に留めている聖書の言葉です。

今は、医者になる事を目指して大学で勉強をしています。それは保健医療の専門家として医師になりたかったわけではなく、民族や人種を問わず、どんな地位や身分も関係なく、すべての人々に仕えることができると思ったからです。

私を奨学生の一人に選んでくださったことはとても嬉しいです。学業を全うするために、奨学金は私の大きな助けになっています。どうか神様がご支援くださっている皆様に祝福がありますようにお祈りしています。

パンデミックによって授業はすべてオンラインのため、先生や友人に直接会えない事は残念ですが、こうして学びが継続できていることを感謝します。

 

GKSTシナルカシ病院の外観