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ネパールの奨学生からのメッセージ ~アドベント3週目~

2022.12.12

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1212日よりアドベント※3週目、3本目の「喜び」のキャンドルを灯します。(1本目は「希望」、2本目は「平和」)

 「見なさい、すべての民に与えられる大きな喜びの知らせをあなたたちに伝えます。きょうダビデの町に、あなたたちの救い主が生まれました。その子が主イエス・キリストです。」

 イエス様の誕生を喜び、お祝いするクリスマスを迎えられることを感謝します。

 ※アドベント:クリスマス前の約4週間のこと。教派により呼び名が異なり、待降節、降臨節、待誕節などと呼ばれる

 

今週は、ネパールの奨学生から届いたクリスマスメッセージをお送りします。
また、今年学びを終えた奨学生からのビデオレターも届きましたので、あわせてご覧ください。


◆アプサラ・グルンさん
(JOCS奨学生 ネパール タンセン保健科学専門学校 看護教師)

 アプサラさんは、2020年にJOCSの奨学生となりました。しかし、新型コロナウイルスの蔓延によって、ネパールでは大学の入学試験が約2年実施されませんでした。今年になってようやく入学試験が再開され、20225月より、アプサラさんの志望していた看護修士コースがスタートしました。チトワン医科大学では主に妊産婦の健康と改善について学んでおり、12月は1か月間、バラトプル病院で臨床研修を受けています。

 

今年はJOCSの奨学金で看護修士のコースを受講できたこと、これが私にとっての1番のニュースです。ネパールでは、いまだに女性の健康は大きな課題です。特に妊娠期や分娩時にいのちを失うケースが多く、私は一人でも多くの女性をそのリスクから守りたい、その一心で今研修に取組んでいます。私の夢は、現在の修士コースで学んだ技術を用いて、妊娠期・分娩期の女性たちに対して行き届いたサービスを提供することです。この夢が今の私の大きなモチベーションとなっています。

 そして、私が夢に向かって歩み続けることができるのは、JOCSに繋がる皆さまからの支えがあるからです。それは私の夢だけではなく、ネパールの保健医療の向上にもつながっています。現在はチトワンにあるバラトプル病院で臨床研修を受けています。ネパールも日に日に寒さが増していますが、クリスマスシーズンも迎えて、今はワクワクした研修生活を送っています。

 「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。もし互いの間に愛があるなら、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるのです。(ヨハネの福音書133435節)」

 メリークリスマス、そして新年おめでとうございます。私の大好きな聖書の言葉を皆様にお送りします。神様の愛が皆さまに届きますように。


 

医師のプラティマ・シャーさんは、2019年より3年間、JOCSの奨学金で病理専門医としての研修を受け、20228月にタンセン病院に復帰しました。今は、検査室をより充実させるために、中心となって活躍しています。

看護教師のプラティバ・チェトリさんは、2018年より大学院で看護・助産学の勉強を開始しました。新型コロナ感染症のパンデミックの影響で履修が遅れたものの、20224月に修了し、5月よりタンセン保健科学専門学校の教師に復帰しました。研修で学んだ看護・助産学の知識を生かして、看護学生の教育指導にあたっています。