資料請求▼採用情報お問い合わせアクセス|English
HOME>ニュース>ネパール TLMNアナンダバン病院の災害リスク対応のために、支援をおこないました
2026.01.26
(※TLMN=The Leprosy Mission Nepal)
2024年9月27日、豪雨がネパールの首都カトマンズを襲いました。市内の河川は氾濫し、街の広範囲が濁流にのみ込まれました。ネパール最大のハンセン病院である、カトマンズ郊外のアナンダバン病院も例外ではなく、大きな被害に巻き込まれました。豪雨で地盤が大きく緩み、ハンセン病病棟やトレーニング施設、職員宿舎が土砂崩れの直撃を受け、スタッフ1名の尊い命が奪われました。
ネパール国軍や警察による懸命の救援活動と復旧工事により、ハンセン病患者は病院の安全な建物へ移ることができ、また、土砂崩れ発生からわずか1週間で医療サービスを再開できました。まさに奇跡的でした。
2025年の雨季を前に病院周辺の地盤強化が進められていましたが、土砂災害のリスクは完全に取り除かれたわけではありません。アナンダバン病院はネパール国内だけでなく、インドからも多くのハンセン病患者を受け入れている施設ですが、この土砂崩れのリスクが高い状況では十分なサービスの提供が難しくなっていました。
そこで、ハンセン病患者の安全を最優先に考え、カトマンズ市内にある、アナンダバン病院のクリニックへ、一時的にハンセン病医療サービス部門を移転するプロジェクトが2025年5月に立ち上がりました。この地域は雨季でも土砂災害のリスクが少なく、安全面で大きな利点があります。移転には医療機器・設備、臨床検査機器の購入、クリニック改修費用、そして運営費など、多くの資金が必要でした。
JOCSはアナンダバン病院からの支援要請に応え、2025年6月、プロジェクト予算額の一部である約317万円の支援を決定しました。
この支援により、これまで外来診療のみであったクリニックを改修し、ハンセン病患者が入院し治療を受けられる環境が整備されました。また、ハンセン病の早期発見や適切な医療サービス、リハビリテーション支援を可能にするための医療機器・検査機器も導入され、限られた人的・物的資源の中でも質の高いサービスを提供できるようになりました。クリニックはカトマンズ市街地に位置しているため、患者は以前よりアクセスしやすくなりました。
一方で、入院ベッド数がまだ限られているため受け入れ患者数に制限があること、手術設備が整っていないため医療サービスに制限が生じていることなど、課題も残されています。
皆様からのあたたかいご支援に、心より感謝いたします。どうぞ引き続き、アナンダバン病院の働きのために、そして病院のスタッフと患者の安全のために、お祈りとお支えをお願いいたします。
ハンセン病女性の病室
男性の潰瘍患者を専門的に治療する病室
▲ページ上部に戻る