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ケニアの奨学生からビデオレターが届きました

2023.04.04

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JOCSは、ケニアのシロアムの園と協働して、2016年から療育支援プロジェクトをおこなっています。

シロアムの園は、医療・教育・リハビリに加え、精神的・霊的成長も含めて、障がいのある子どもたちと家族を包括的に支える療育施設です。JOCSは、子どもたちへ療育を実施する理学療法士、作業療法士、先生たちへの技術指導を通じて、シロアムの園を支援しています。

 

ケニアでは、日本のような統一した理学療法士の国家試験はなく、必要最低限の知識や技術だけで、臨床についている状況です。そのため、専門学校を卒業後すぐにシロアムの園で働いた理学療法士のムハンジさんも、障がいの異なる子どもたちに適したリハビリテーションへの技術不足を感じていました。そこで、専門知識を学ぶ大学に合格しましたが、学費を準備できず進学を断念していました。

その時、JOCSの奨学金を知り、2018年から大学に進学し、昨年、無事に卒業することができました。支援者の皆様へ感謝のビデオレターが届きましたので、ぜひご覧ください。(2022年撮影)

 

ケニアでのリハビリテーションは「痛い」、「子どもたちが泣かないと効果がない」というイメージが強くあります。しかし、シロアムの園では、子どもたち一人一人に合った「楽しむ」リハビリテーションを提供しています。子どもたちは、ムハンジさんの理学療法を楽しみにしており、自分の順番以外でも理学療法室に入ろうとする子どももいます。

 2018年からシロアムの園に通うアナスタシアちゃんのお父さんは、「シロアムのスタッフは、とてもフレンドリーで、前のめりになっていたアナスタシアの上半身が安定する様になりました」と話してくれました。

 

 皆様のあたたかいご支援があるからこそ、ムハンジさんの様に、子どもたちに寄り添う医療従事者を育成できています。JOCSは、子どもたちの笑顔と未来のために、今後もシロアムの園と協力していきます。どうぞ引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

 

通園当初のアナスタシアちゃん(2018年撮影)

アナスタシアちゃんを診る松本政悦作業療法士(2019年撮影)

現在のアナスタシアちゃん(2022年撮影)