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ウガンダで奨学金事業のモニタリングを実施しました

2023.11.20

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JOCS はウガンダで、保健医療従事者を支援する奨学金事業を2002 年から続けています。今までに延べ150 名の研修を支援してきました。今年はウガンダを4年ぶりに訪問し、奨学金事業のモニタリングを実施しました。モニタリングでは、奨学金事業の協力団体を訪問し、各団体のおかれた現状や今後の人材育成計画などを確認するとともに、奨学生・元奨学生たちと面談しました。

 協力団体の一つ、ウガンダ・プロテスタント医療連合(Uganda Protestant Medical Bureau、以下UPMB) は、教会が運営する保健医療施設の連合体です。UPMBには317の保健医療施設が加盟しています。今回のモニタリングでは、UPMB加盟病院の一つ、メンゴ病院を訪問しました。メンゴ病院は、首都カンパラにあり、イギリスの医療ミッショナリーが1897年に設立したウガンダ国内最古の総合病院です。メンゴ病院の手術室で働くユニスさんは、JOCSの奨学金で正助産師と麻酔学の資格を取得しました。

ユニスさん
ユニスさん
メンゴ病院付属の看護学校卒業と同時に、親が亡くなりました。孤児になった私をメンゴ病院が気にかけてくれて、メンゴ病院で働くようになりました。病院に恩返しをするため専門的な技術を身につけたいと思い、JOCSの奨学金で正助産師と麻酔学の資格を取得しました。現在は、手術室で勤務しています。メンゴ病院、そしてJOCSの皆さんが、孤児となった私の親となってくれました。メンゴ病院にいると、まるで自宅にいるように心が安らぎます。奨学金での研修後、10年近くが経った今もほかの病院に移らずに、メンゴ病院で働いています。この地域の人々に仕える働きを神様が与えてくださったと信じています。

 

JOCSは今までに、メンゴ病院で働く13名の奨学生を支援しました。その中には、今では病棟の責任者や隣接する看護学校の副校長など、責任のある立場を担っている元奨学生もいます。ウガンダの人々の健康といのちをまもるために、これからもJOCSは奨学金事業を通じた支援を続けていきます。