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JOCS元奨学生からの近況報告ー医師部長を務めるシスター・クリスティーナ

2024.10.18

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いつもJOCSの活動をご支援くださり、ありがとうございます。

タンザニア・タボラ州に、JOCSの協力団体のひとつであるタボラ大司教区保健事務所(以下、TAHO)があります。その傘下のンダラ病院の医師部長を務めているシスター・クリスティーナをご紹介します。

 シスター・クリスティーナは、高校を卒業後にシスターとなり、ンダラ病院のボランティアとして働き始めました。2007年にスペインの修道院の支援を受けて医師になるための研修を開始したものの、2年後に修道院の支援がストップしてしまいました。しかしタイミングよくJOCSの奨学金に申請して採用され、研修を継続できました。

JOCSの奨学金がなければ、医師になることはできなかったので、心から感謝しています。」と語ってくださいました。

そして、ンダラ病院の現在と今後について話してくれました。

シスター・クリスティーナ
シスター・クリスティーナ
私は一般外科医として基本的な手術は執刀できますが、複雑な症例や専門性の高い疾患には対応できません。その場合は他の病院での治療を推薦するのですが、患者の理解を得られないことがあります。

先日も分娩中に骨折した妊婦の手術はできなかったため公立病院に転送したことがありました。ンダラ病院で対応できないケースは、他の病院で手術や治療が必要なことを理解してくれる患者もいますが、多くは貧しさや転送先の公立病院の対応の悪さのため、ンダラ病院でできることをしてほしいと望む患者も多くいます。そのため、一人でも多くの患者をンダラ病院で治療できるように、専門医をはじめとした専門職の育成が必要です。

JOCSの奨学金支援は、私たちの地域の健康といのちを守るために大きな力となっています。私が研修中に、JOCSからクリスマスカードをもらったときは、支援を受けていること、そして皆さんが私のことを覚えてくださっていることが本当にうれしかったです。
これからも地域のために働いているンダラ病院スタッフのために支援の継続とお祈りをお願いします。