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弓野綾元ワーカーによるオンライン国際保健医療勉強会を開催しました

2025.01.24

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2024年10月22日(火)、弓野綾(ゆみのあや)元ワーカー(タンザニア派遣、医師)による国際保健医療勉強会「草の根の人々と共に生きる:タンザニアと日本の事例」をオンラインにて開催しました。

弓野元ワーカーは、2015年からタンザニアに3年間派遣されていました。国際協力に関心をもったきっかけから、まで、これまでのキャリアに沿って話をしました。

タンザニアでは慢性疾患外来の設立と診療の仕組みづくりや、診療統計作成のためのデータ収集の仕組みづくりなどをおこなっていました。外来で会う20代の女性や近隣の施設にくる障がいのある子どもたちと接するなかで、弓野元ワーカーはタンザニアでは自分は現地の人と比べて恵まれた立場にあることに気づきます。現地の女性や障がい者と自分との間にある格差に疑問をもった弓野元ワーカーは、ワーカーとしての活動終了後イギリスに渡り、社会構造がもたらす健康への影響(疫学)について研究します。しかしそのイギリスで、今度はアジア系の女子学生というマイノリティの立場を体験します。性や民族が社会構造の一部として、健康、特にこころの健康に深く影響に与えることを実感します。

その体験は、イギリスから帰国してからの弓野元ワーカーの活動に繋がっています。帰国後は、移住した人の感じる社会からの疎外感と、それによって生じる健康への影響について考えるワークショップを開催しています。

アンケートでは「日本で日本人として暮らす我々はマジョリティであり、マイノリティとして暮らす人々のことも視野に入れ、心に留める必要性を感じました。」「(タンザニアでの活動のお話をされると思っていましたが)良い意味で裏切られて想像以上に有意義でした」といった感想が寄せられました。