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総主事通信コメント(①4月~⑦10月)です。

2006.11.10

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<5月のコメント>

JOCSは、YMCAやワイズメンズクラブとの協力の可能性を探り、協働とネットワークを進めていきたいと思います。現在、各地のYMCAやYWCA、そしてワイズメンズクラブが様々な形で応援協力をしてくださっています。しかし、まだまだこれから、です。Yやワイズとのつながりは、会員増強・寄付などの拡大、活動の活発化などの観点からも重要ですが、そのことにとどまらずお互いのアイデンティティを確認し、相互エンパワメントの点で、また存在価値と運動性の強化、という面でも大切であると思います。

前月も記しましたが、JCMA(日本キリスト者医科連盟:1949年設立)、そしてJOCS(1960年設立)の歴史は、やむにやまれぬ思いで日中戦争のただ中、中国難民救済施療団を派遣(1938年)したことに始まります。惨状を看過できない、志のある人々(京都大学YMCAのメンバーなど)がボーダー(国境と見えない壁)を越え、使命によって現地入りしました。その原点は、「戦争責任と贖罪」。平和へ命を賭けた闘いでした。「共に生きる」Spirit(精神)がそこにありました。

私たちは、グローバル、ローカル、ボーダーレスな時代に生きています。地球規模のSOSを「他人事」とせず、痛みを共有する中で「共に生きる」。それはイエスの示された生き方そのものです。JOCSの活動(命の危機と向き合う)は、会員の方々一人ひとりの祈りと行動によって支えられ(YMCAも同様に会員の組織ですが)、2010年に50周年を迎えます。JOCSの過去・現在・未来を見据えた歴史の検証にも取り組まねばなりません。

YMCAのモットーは、ご承知の通りSpirit,Mind,Bodyです。機会を与えられてその二つの団体に属してみると、JOCSとYMCAの働きに共通し、根源で支えるのは、(Holy) Spiritであると、改めて思います。そしてその(Holy) Spiritを担うのは、神様に背中を押されて世に送られた私たち一人ひとりなのだ、と。

 JOCSの今後5ヵ年の行動指針には、「平和を実現するものとしてのJOCSは、・・・今後5年間はそのような人々の中でも女性と子ども、障がい者、少数民族、HIV感染者を対象とした活動に焦点を当てる」とあります。これは国連のミレニアム目標にも掲げられています。一人でも多くの方々に私たちの運動にご参加頂けるよう力を尽くしていきたいと思います。