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総主事通信コメント(①4月~⑦10月)です。

2006.11.10

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<10月のコメント>

「JOCS今後5年間の方針」が掲げる「女性と子ども」に関することとして、危機にさらされる現状を国連のデータやメッセージなどをご紹介したいと思います。

●開発途上国では、年間約1,100万人の子どもたちが5歳になる前に(約3秒に1人の割合)で命を奪われています。原因はかぜをこじらせた肺炎、げりによる脱水症状など、予防接種で防げたはずの病気であり、病因の55%は栄養不良が関係しています。それらは「守られるはずの命」とも言えます。世界各地で毎日ひっそり起きている「静かなる緊急事態」が進んでいます。

●「ミレニアム宣言のビジョンを実現するために必要な戦略、イニシアティブ、資金調達を推し進めるなかで、世界は、ケアと保護をもっとも必要としている子どもたちー排除され、見えない存在となっている子どもたちーが忘れ去られることを許してはならない。」(世界子供白書2006―存在しない子どもたち)

●“子どもたちは、その努力にふさわしい存在”
「国連MDGsの達成は、2015年までに推定5億人が貧困から脱し、2億5,000万人が飢餓を免れ、5歳の誕生日を超えて生きることはなかったはずの3,000万人の子どもたちの命が失われずにすむ。現在の進捗度では、例えば2015年にも約870万人の5歳未満の子どもたちが死亡する。乳幼児死亡率の削減目標の達成は、そのうち380万人の子どもの命を救う。たとえ目標が達成されたとしても取り残されてしまう数百万人の子どもたちを見逃してはならない。」(アン・M・ベネマン ユニセフ事務局長)

●“For Every Child”(すべての一人ひとりの子ども達のために)
「すべての子どもの権利実現に近づいたとき、各国は初めて発展と平和を目指した目標に近づくことができる。」(コフィ・アナン 国連事務総長)

サン・テグジュベリは、「人間の大地」でこう語っています。
「人間であるということは、とりもなおさず責任をもつということだ。
人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩(じくじ)たることだ。
人間であるということは、自分の石をそこに据(す)えながら、世界の建設に加担していると感じることだ。」

子どもたちの命と未来に責任を持つ私たちは、「忘れず、あきらめず、(自ら)何かを始めていく」一人でありたいと思います。