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ネパール大地震:6月1日~14日までの協力団体からの更新情報です。

2015.06.15

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◆HDCS
(1)これまでに行った支援の報告
● HDCSは地震発生直後からラムジュン郡、ダディン郡など被害の大きかった地域の4,000世帯に対し、食料や調理器具、トタン板の配布を行いました。シェルター作成用のトタン板の需要は依然として非常に高い状態です。HDCSには19万ドルの寄付が集まっており、そのうち17万3,450ドルを既に拠出しました。
●政府は地震による負傷者を無料で治療するように医療機関に求めており、HDCSでは既に7万ドル分を無償で治療しました。
(2)今後の復興支援計画
今後、HDCSでは以下の分野で支援活動を行っていく予定です。
●地震によってネパールでは6,902校の学校が倒壊しました。1万6,000室以上の教室が使用できなくなっています。HDCSには地方政府や学校から支援を求める手紙が届いており、できる限りの支援を行っていく予定です。
●地震により、HDCS本部の建物、ラムジュン病院およびチョウジャリ病院の病院施設が大きな被害を受けました。今後改修や再建を行っていく予定です。
●AfnoFM(コミュニティラジオ)はテントに移転して活動を続けていましたが、仮設のオフィスに移動しました。今後新しい事務所を再建する計画です。

◆LMNアナンダバン病院
●政府の報告によると、4月25日と5月12日の地震によって8,673名が死亡し、21,952名が死亡しました。50万717件の家屋が倒壊し、29万6,190件の家が被害を受けました。今も8万8,800人が373カ所の避難所で避難生活を続けています。保健インフラや保健医療施設も地震で被害を受け、402カ所が倒壊し、683カ所が被害を受けました。
●専門家による調査の結果、アナンダバン病院の3棟の病院職員用宿舎は取り壊して再建する必要があり、手術室と検査室では電気工事を行う必要があります。発電室には大きなひびが入っており、修理を行う必要があります。アナンダバン病院にくる患者は、今も屋外のテントの中で治療を受けています。
(1)スクリーニングキャンプ
●アナンダバン病院のチームは被害の大きかった7地域で、5月24日から6月9日までスクリーニングキャンプを行い、被災者の治療を行う予定です。5月24日から29日までに3カ所のキャンプで303人の治療を行いました。地震発生直後から数週間実施した医療キャンプと今回のスクリーニングキャンプで治療を受けた人は29日までに1,858人に上ります。
(2)心理社会的カウンセリング
●アナンダバン病院のスタッフがトラウマカウンセリングの訓練を受けました。アナンダバン病院では、救援活動に従事する更に多くのスタッフにトラウマカウンセリングの訓練を受けてもらう予定です。
●アナンダバン病院のカウンセラーは病院やスクリーニングキャンプで地震によるトラウマを抱えた人たちのカウンセリングを行っています。5月29日までに43名の男性、65名の女性、52名の子どもたちがカウンセリングを受けました。

◆UMN
●Lapa地域に依然支援物資が届いていない孤立したコミュニティがあったため、ヘリコプターで支援物資を輸送しました。この配布により、UMNによる初期段階の被災者支援が100%達成できました。
●現在は、種子や農機具の調達を進めており、近日中に配布を開始する予定です。

*ネパール大地震被災者支援活動と災害救援復興指定寄付についてはこちらをご覧ください。

*協力団体の概要については、こちらをご覧ください。(PDFで開きます)

*5月12日~18日までの協力団体からの更新情報についてはこちらをご覧ください。

*5月19日~31日までの協力団体からの更新情報についてはこちらをご覧ください。

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テントで治療を受ける人たち(写真提供:LMNアナンダバン病院)