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HOME>ニュース>タンザニア ママ・ナ・ムトトプロジェクト 活動進捗報告No.2 (2019年12月)
2019.12.23
タンザニアに派遣されているワーカーの雨宮春子助産師は、9月末より任地の聖ヨハネ・パウロ2世病院にてRCH(リプロダクティブチャイルドヘルス)及び産科病棟にてそれぞれ2週間、現地医療研修を行いました。そこでは病院の各病棟で看護師や助産師とともに働きながら看護助産の実状調査を行いました。またプロジェクト初年度より行ってきました各保健医療施設における基礎調査として、聖ヨハネ・パウロ2世病院の妊娠・分娩・産後部門の政府台帳にあるデータの分析を行い、実状調査及び分析の結果より導き出された課題をもとに、聖ヨハネ・パウロ2世病院における活動をパイロットプロジェクトとして実施する次年度の活動を計画しました。
聖ヨハネ・パウロ2世病院では、妊産婦の検診の時期が遅いため正確な週数の計算ができない、受診回数も少ないため適切な指導を受けられずに早産となるケースがある、また貧血の妊婦が半数を占めている、などが課題としてあげられました。こうした課題に対する取り組みの一つとして、妊産婦に対する定期的な健康教室の実施を考えています。それにはまず病院の医療従事者が妊産婦への適切な指導ができるように看護助産の知識の向上が必要となります。そのため、母子保健の様々なトピックのマニュアル作成を通して学ぶ機会をつくります。また、並行して助産技術の向上のため、座学と実技トレーニングの継続的な研修の実施を計画しています。
聖ヨハネ・パウロ2世病院で実施するパイロットプロジェクトは、病院の職員やJOCSの奨学金で学んだ看護師や助産師と共にプロジェクト活動を行い、いずれは、病院の職員が自分たちで妊婦に対する健康教室や医療従事者に対する研修等が実施できるようになる事を目指しています。聖ヨハネ・パウロ2世病院での効果が確認されたのちに、他の保健医療施設への普及に活動を移していく予定です。
ママ・ナ・ムトトプロジェクトでは、これからもワーカーと奨学生、病院と連携して共に働き、母子の健康といのちを守るために活動を続けてまいります。
聖ヨハネ・パウロ2世病院との協議
聖ヨハネ・パウロ2世病院のRCH部門
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