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パキスタンの子どもの健康といのちを学ぶ勉強会を開催しました

2022.10.25

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20221014()、青木盛(あおきしげる)元ワーカーによる国際保健医療勉強会「子どもたちのいのちに寄り添って:パキスタンの事例」をオンラインにて開催しました。 

青木盛元ワーカーは、「わたしの兄弟である最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイの福音書 2540節)をはじめとした聖書の御言葉から励ましを受け、JOCSのワーカーを志します。
 

派遣されたパキスタンの聖ラファエル病院は、常勤の小児科医がおらず、市内の開業医が往診するのみでした。青木元ワーカーは、裸電球で保温する手作りの保育器しかないなど医療資源が限られたなか、同僚の看護師たちとともに生まれたばかりの赤ちゃんのいのちに寄り添いました。1台しかない人工呼吸器が使えない場合は、夜間を通して手動ポンプを用いて酸素供与し、助かった赤ちゃんもいました。そんな聖ラファエル病院の同僚を、青木元ワーカーは「人間としての権利を最も奪われやすい立場にある新生児を人間として認め、その生きる権利を守ろうとする医療者であった」と振り返ります。 

 

現在は、和歌山県で障がいのある子どもたちに寄り添う青木元ワーカーは、元パラリンピック選手が安楽死を選んだニュースや、小児がんを患い入院していた女の子が書いた詩を紹介し、「いのち」とは、「幸せ」とは何かを考えるきっかけも提供されました。また、自身の励ましとなったマザーテレサの言葉やニューヨーク州立大学病院の壁に書き残された詩『クレド(弱い者の信仰宣言)』を紹介し、神様の働きの中で生かされ、その日その日を生きていく、キリスト者としての歩みを学ぶ勉強会になりました。

 

今年度は、青木元ワーカーに加え、タンザニアバングラデシュで、子どもたちのいのちに寄り添ったJOCSワーカーの働きを紹介しました。

 
JOCSワーカーの様に、アジアやアフリカの人々の健康といのちを守る働きを目指すには、医療従事者としての専門性や英語力に加えて、何が必要でしょうか?

次回の国際保健医療勉強会では、当会事務局長の森田がそのヒントを皆様にお話しいたします。「国際協力とプロジェクトマネジメント」にぜひ、ご参加ください。